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図解手帖 ZUKAI TECHO

災害ボランティアの始め方|情報確認から当日までの5ステップ

被災地を手伝いたいと思ったとき、最初にすることは現地へ向かうことではなく募集範囲の確認です。全国社会福祉協議会の案内をもとに、情報確認・保険加入・持ち物・受付までの流れを1枚図解で整理しました。

防災 読了 4 分 公開:
災害ボランティア参加の5ステップ(募集範囲の確認・出発地で保険加入・自己完結の持ち物・事前登録と当日受付・指示に従い無理せず活動)を示した図解
災害ボランティア参加の5ステップ(募集範囲の確認・出発地で保険加入・自己完結の持ち物・事前登録と当日受付・指示に従い無理せず活動)を示した図解

被災地を手伝いたいと思ったとき、最初にすることは現地へ向かうことではなく、募集が始まっているかどうかの確認です。災害ボランティアセンターがまだ被災者のニーズを調べている段階で人が集まると、受け入れ調整が追いつかず現地の負担になります。ここでは全国社会福祉協議会(全社協)の案内をもとに、参加までの流れを5つに整理します。

ステップ1:募集範囲と受付状況を確認する

大きな災害では、まず市区町村の社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを立ち上げ、被災者からのニーズを集めて、支援したい個人・団体とのマッチングを行います。開設されても、すぐ全国から募集するとは限りません。

初期は**「県内在住者限定」「市内限定」で始まることが多い**のがポイントです。道路や宿泊、給水の状況が回復していない段階では、遠方からの大量流入を受け止められないためです。センターの公式サイトやSNS、県社協のページで、募集の有無・範囲・受付方法を必ず自分で確かめてください。

たとえば令和8年熊本地震では、県内の各市町村社協にセンターが順次開設され、県社協が災害ボランティアの事前登録受付を開始しました。一方で活動開始日は各センターの発表を確認するよう案内されています(出典:熊本県社会福祉協議会)。

ステップ2:出発地でボランティア活動保険に加入する

ボランティア活動保険は、活動中の自分のけがに加え、被災者の住宅で作業中に物を壊してしまった場合の賠償責任も補償します。がれき撤去や泥出しは道具を使う重作業で、無保険での参加は本人にも被災者にも危険です。

加入は原則としてお住まいの地域(出発地)の社会福祉協議会で行います。これは補償の内容が変わるからではなく、被災地の窓口で加入手続きが集中すると復旧対応にあたる現地社協の事務負担が増えるためです。全社協も「極力出発地で加入手続きを」と明記しています。ここが見落とされやすい一点です。

ステップ3:水・食料・宿・交通を自分で用意する

被災地での活動は自己完結が原則です。全社協は、宿泊先は自分で事前に確認・手配し、水・食料・身の回りのものも自分で用意して携行するよう案内しています。被災地の店舗や給水所、避難所の資源を消費しない形で入る、という考え方です。

  • 飲料水・行動食・塩分補給(夏は多めに)
  • 汚れてもよい長袖・長ズボン、厚手の手袋、踏み抜き防止インソール入りの長靴
  • ヘルメットまたは帽子、防じんマスク、ゴーグル
  • 着替え、タオル、ごみ袋、常備薬、健康保険証

夏場は作業自体が熱中症のリスクになります。休憩を前提に予定を組んでください。基本は熱中症対策の基本、水害後の片付け作業の注意点は浸水後の片付けと衛生にまとめています。

ステップ4:事前登録し、当日はセンターで受付する

近年は多くのセンターが事前登録制を取り入れています。氏名・連絡先・保険加入状況などを先に登録しておくと、当日の受付が二次元コードの提示などで短時間で済み、朝の混雑とマッチングの待ち時間が減ります。熊本県社協も、事前登録により当日の受付がスムーズになると案内しています。

現地に知人のつてがない場合は、必ず災害ボランティアセンターを訪れて登録してください。個人で被災宅を回ると、ニーズの重複や、支援を装った不審者との区別がつかない事態を招きます。

ステップ5:指示に従い、無理をせず活動する

活動はセンターやボランティアコーディネーターの指示に従い、原則としてグループで行います。単独行動は避け、緊急連絡先と集合場所を確認しておきましょう。

そして自分にできる範囲にとどめること。無理な作業は事故につながり、けが人が出れば現地の負担がさらに増えます。体調が悪ければ参加を中止する判断も、立派な貢献です。被災した方の気持ちやプライバシーへの配慮、写真の扱いにも注意してください。

現地に行けなくてもできること

ボランティアに行けない場合、義援金や支援金という形の参加があります。ただし災害のたびに、支援団体をかたるなりすましメールや、被災者を装ってSNSで送金を求める投稿が現れます。募金は団体の公式サイトを自分で開いて窓口を照合してから行ってください。見分け方は義援金詐欺の見分け方、災害情報の確かめ方は災害情報の取り方・デマ対策にまとめています。

備え全般は防災カテゴリからご覧いただけます。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

災害が起きたらすぐ現地へ行っていいですか?
いいえ。まず被災地の災害ボランティアセンターの公式サイトやSNSで「募集を始めているか」「募集範囲は県内限定か全国か」を確認してください。ニーズ調査中で受け入れ前の段階に人が集まると、かえって現地の負担になります。全国社会福祉協議会も、自分で情報を集めて行くかどうかを判断することを第一に挙げています。
ボランティア活動保険はどこで入るのですか?
原則として、お住まいの地域(出発地)の社会福祉協議会で加入します。被災地の窓口で手続きをすると現地の事務負担が増えるため、全社協は「極力出発地で加入を」と案内しています。活動中のけがだけでなく、作業中に物を壊してしまった場合の賠償も対象になります。
持ち物や宿泊はどうすればいいですか?
水・食料・身の回りのもの、宿泊先、往復の交通手段はすべて自分で手配・携行するのが原則です(自己完結)。被災地の物資や宿を消費しない形で入ることが前提になります。夏場は熱中症対策の飲料と塩分、休憩の計画も自分で組み立ててください。

出典・参考情報

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