ボイスフィッシングとは?電話で口座を狙う手口と3つの対策
銀行や警察を名乗る電話で暗証番号や認証コードを聞き出す「ボイスフィッシング」。金融機関の注意喚起が相次いでいます。警察庁・JPCERT/CCの情報をもとに、手口と対策を図解で整理します。
電話で銀行員や警察官を名乗り、暗証番号やワンタイムパスワードなどを聞き出す「ボイスフィッシング」の注意喚起が、金融機関で相次いでいます。2026年6月には北洋銀行や各地の信用金庫が公式サイトで注意を呼びかけました。メールやSMSではなく電話(音声)を使うのが特徴で、自動音声を組み合わせた巧妙な手口も報告されています。手口と対策を3つに整理します。
ボイスフィッシングとは
ボイスフィッシング(ビッシング)は、電話を使って金融機関や警察、公的機関などになりすまし、口座の暗証番号・認証コード・個人情報を聞き出す詐欺の手口です。警察庁も不正送金被害につながる手口として注意喚起を行っています。「口座が不正利用されている」などと不安をあおって冷静さを奪い、その場で情報を言わせるのが典型的な流れです。
手口と対策3つ
1. 銀行・警察を名乗る電話 → 一旦切って公式番号にかけ直す
本物の窓口番号を装って表示させる「番号偽装」が知られているため、画面に表示された番号では真偽を判断できません。要件が気になる場合でも一度電話を切り、キャッシュカードの裏面や公式サイトに記載された番号に自分からかけ直して確認します。
2. 「不正利用」「今すぐ」と急がせる → 急かされたら詐欺を疑う
「今すぐ手続きしないと口座が凍結される」など、緊急性を演出して判断を急がせるのは詐欺に共通するサインです。正規の金融機関や警察が、電話の中だけで即断を求めることはまずありません。迷ったら警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談を。
3. 暗証番号・認証コードを聞かれる → 電話では絶対に伝えない
銀行・警察・行政機関が、電話で暗証番号やワンタイムパスワードを聞くことはありません。聞かれた時点で詐欺と判断して切って問題ありません。SMSで届く認証コードを口頭で伝えるよう求められるケースも同様です。
企業も標的になっている
ボイスフィッシングは個人の口座だけでなく企業の経理担当者も標的にされています。「システムの更新作業」などを装った電話をきっかけに、担当者が不正送金の操作をしてしまい、億単位の被害に至った例も報じられています。会社の経理・総務担当者も、電話だけで送金や口座情報の操作を求められたら一旦保留し、上長や取引先の公式窓口に確認する運用を徹底してください。
似た手口との違い
偽のウイルス警告から電話をかけさせる手口はサポート詐欺、SMSから偽サイトへ誘導する手口は偽SMS詐欺で整理しています。メール・サイト型のフィッシング全般はフィッシング詐欺を見抜くポイントへ。いずれも「公式の連絡先に自分からかけ直す・アクセスし直す」が共通の防衛策です。
まとめ
ボイスフィッシングは「電話」という古い手段に、番号偽装や自動音声という新しい技術を組み合わせた手口です。対策はシンプルで、(1)かかってきた電話では判断せず公式番号にかけ直す、(2)急かされたら詐欺を疑う、(3)暗証番号・認証コードは電話で伝えない——の3つを覚えておけば、被害の多くは防げると考えられます。家族、特に固定電話を使う高齢の家族とも共有しておくと安心です。
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詐欺・防犯まとめ:この記事は詐欺・防犯まとめの一部です。手口を知る・被害に遭ったときの対処・ふだんの守りまでを一覧で整理しています。判断に迷うときは、お金を動かす前に消費者ホットライン188(いやや)・警察相談専用**#9110**(緊急時は110番)へ。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 発信者番号が本物の銀行の番号でした。信用してよいですか?
- 信用しないでください。発信者番号は技術的に偽装できることが知られています。番号が本物に見えても、一度電話を切り、キャッシュカードや公式サイトに記載された番号に自分からかけ直して確認するのが安全です。
- 自動音声の電話がかかってきました。どうすればよいですか?
- 心当たりがなければそのまま切って問題ありません。自動音声でオペレーターにつなぐよう促し、その先で口座情報を聞き出す手口が報告されています。折り返しが必要だと感じたら、公式に公表されている番号にかけ直してください。
- 暗証番号を伝えてしまった場合はどうすればよいですか?
- すぐに金融機関の公式窓口に連絡して口座の利用停止・暗証番号の変更を依頼し、警察相談専用電話「#9110」または最寄りの警察署に相談してください。被害の有無にかかわらず、早い連絡が被害拡大の防止につながります。
出典・参考情報
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