海外通販の注意点とトラブル対処法|詐欺サイト・関税・返品の落とし穴
AliExpress・Shein・Temu・Amazon海外マーケットプレイスなどの海外通販で気をつけるべき点を解説します。偽サイト・詐欺ショップの見分け方、関税の仕組み、商品が届かないときの対処法、安全に購入するためのチェックリストをまとめました。
スマホで世界中から買い物できる時代ですが、海外通販には国内通販にはないリスクが存在します。購入前に知っておくべき注意点をまとめました。
海外通販の主なリスク
1. 詐欺サイト・偽ショップ
SNSや検索広告から誘導される詐欺サイトは「低価格・高品質・有名ブランド風」で一見本物に見えます。決済後にサイトが閉鎖されるか、全く関係のない粗悪品が届くケースがあります。
2. 偽ブランド品・模倣品
正規ブランドの偽物(コピー品・模倣品)は、輸入した場合に税関で没収されることがあります。知らずに購入しても法律上の問題になりえます。
3. 関税・手数料
1万円以上(課税価格ベース)の商品には関税・消費税がかかる場合があります。「商品価格が安くても関税込みで国内より高くなった」というケースも。
4. 商品の品質・サイズ問題
写真と実物が異なる、日本規格と海外規格のサイズが違う、素材が説明と異なる——といったトラブルが多いです。
5. 返品・返金交渉の難しさ
英語でのやり取り、海外発送の送料負担、長い返金処理期間など、国内通販と比べてトラブル解決に手間がかかります。
購入前のチェックリスト
購入前にこれを確認するだけでリスクを大幅に下げられます:
- サイトのURLを確認:
https://で始まる・日本語ページがあっても日本企業とは限らない - 会社情報・連絡先を確認:会社名・住所・電話番号・メールアドレスが明記されているか
- レビューの質を確認:レビューが全て高評価・似たような文章・写真なしは不自然
- 返品・返金ポリシーを確認:返品条件・送料負担・期間を購入前に確認
- 正規サイトと比較:ブランド品は公式サイトと価格・URL・販売元を比較する
- 支払い方法を確認:クレジットカードかPayPalを選ぶ(チャージバック・バイヤープロテクション)
安全な支払い方法
| 支払い方法 | 安全性 | 備考 |
|---|---|---|
| クレジットカード | ◎ | トラブル時にチャージバック申請が可能 |
| PayPal | ◎ | バイヤープロテクション(購入者保護)あり |
| デビットカード | △ | 即時引き落としのため返金に時間がかかる場合 |
| 銀行振込 | × | 詐欺の場合ほぼ返金不可 |
| 暗号資産・電子マネー | × | 詐欺の場合ほぼ返金不可 |
重要:クレジットカードで支払うことで「チャージバック」(届かない・偽物だった場合の支払い取り消し申請)が可能になります。カード会社が調査して返金対応してくれる場合があります。
関税の仕組み
日本への輸入品には関税・消費税がかかる場合があります:
- 課税対象:課税価格(商品価格 × 60%が目安)が1万円を超える場合
- 例:3万円の洋服 → 課税価格1.8万円 → 関税・消費税がかかる
- 関税率は商品の種類によって異なる(衣類は10〜12%程度)
- 「配送業者が関税を立て替えて届け、受取時に請求される」ケースが多い
詳しくは税関の公式サイト(customs.go.jp)で確認できます。
トラブルが起きた場合の対応
商品が届かない
- 追跡番号で配送状況を確認する
- サイトのサポートにメールで問い合わせる(翻訳ツールを使用)
- クレジットカード払いの場合→カード会社にチャージバック申請
- PayPal払いの場合→PayPalのバイヤープロテクションを申請
詐欺サイトと判明した場合
消費者トラブルは消費者トラブルの相談窓口(消費者ホットライン「188」)に相談を。カードの不正利用が疑われる場合はカード会社に即連絡してください。テクニカルサポートを装った2次詐欺電話にも注意(→テクニカルサポート詐欺の手口と対処法参照)。
お金に関するトラブル全般はお金の詐欺・トラブルから身を守る方法も参考にしてください。
個人情報が不安な場合
クレジットカード情報・個人情報を入力したサイトが詐欺だと判明した場合の対応は個人情報漏えい通知が届いたらやることを参照してください。
関連記事
- 消費者トラブルの相談窓口——被害にあったときの連絡先まとめ
- テクニカルサポート詐欺の手口と対処法——電話・ポップアップ詐欺の見分け方
- お金の詐欺・トラブルから身を守る方法——詐欺の共通手口と対策
- 個人情報漏えい通知が届いたらやること——情報入力後に不安な場合の対処
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 海外通販で買った商品が届きません。どうすればいいですか?
- まずは注文履歴の追跡番号で配送状況を確認します。「税関で止まっている」場合は関税の支払いが必要な場合があります。それでも届かない場合や追跡情報が更新されない場合は、サイトのサポートに連絡します。クレジットカードで支払った場合は「チャージバック(支払い取り消し)」をカード会社に申請できる可能性があります。PayPalで支払った場合はPayPalのバイヤープロテクションが使えます。
- 海外通販で買った商品を返品したいです。
- 海外通販の返品は国内より難しいです。まずサイトの返品ポリシーを確認します。返品送料を自己負担する場合、商品価格を上回ることも珍しくありません。「返品不要で返金」という対応をしてくれるサイトも(特に大手プラットフォーム)。返品・返金交渉は英語でのやり取りになることが多いので、翻訳ツールを活用してください。
- 海外通販で偽ブランド品を買ってしまいました。法律上の問題はありますか?
- 個人使用目的であれば刑事罰の対象にはなりにくいとされていますが、税関で没収される場合があります。また「偽物と知らなかった」場合でも輸入差し止めになることがあります。ブランドのロゴ・マークがついた模倣品は輸入そのものが商標権侵害になり得るため注意が必要です。トラブルが発生した場合は消費者ホットライン「188」に相談してください。
出典・参考情報
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