防災ラジオはなぜ今注目? ワイドFM対応など選ぶときの観点を整理
防災週間(8月30日〜9月5日)に合わせて防災ラジオの見直しが増えています。民放AM局の運用休止が2026年9月30日まで続いている状況と、受信帯域・電源方式・携帯性という確認しておきたい観点を図解で整理します。
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防災週間(2026年は8月30日〜9月5日)に入り、備えの点検に合わせて防災ラジオの見直しが増えています。ここ数年で変わったのは受信できる電波のほうで、民放AM局の運用休止が各地で進んでいるため、古いラジオだと地元局が入らない場合があります。
いま何が起きているか
総務省は、民放AMラジオ放送事業者がAM局を休止してFM局に転換した場合の影響を検証するため、期間を区切って運用休止を認める特例措置を設けています。第一期では13社・AM局34局が2024年2月から休止し、期間は2026年9月30日まで延長されました。第二期でも青森放送・信越放送・CBCラジオ・静岡放送・中国放送など14社が2025年12月以降に順次休止に入っています(総務省)。
つまり地域によっては、AMの周波数(531〜1602kHz)に合わせても地元の民放局が聴こえない状態が、いま進行しています。
なぜ防災ラジオの話題につながるのか
休止した局の番組は、ワイドFMを含むFM放送やCATV、radiko等の配信で聴けるよう措置が講じられます。問題は受信機側で、ワイドFMは従来のFM(76〜90MHz)に加えて90MHz以上の帯域を使うため、そこまで受信できるラジオが必要です。この帯域は2025年5月19日に76.1〜95MHzから76.1〜99MHzへ拡大されました(ワイドFMの整備等)。
非常持出袋に何年も入れっぱなしのラジオが、この帯域に届かない仕様であることは十分あり得ます。防災週間は、電池の残量だけでなく受信帯域も見る機会になります。
選ぶときに見ておきたい観点
受信帯域が最初の確認点です。本体や説明書のFM受信範囲を見て、上限が99MHzまで届くかを確かめます。上限が90MHzや95MHzで止まる表記の場合、地域によっては地元局を受信できないことがあります。
電源方式は、乾電池・USB充電・手回しの何系統に対応するかで備えの厚みが変わります。停電が長引く想定なら、単三電池など入手しやすい規格に対応しているかも見ておくと選択肢が広がります。
携帯性は、非常持出袋に入るか、避難先で持ち歩けるかに直結します。据置型は感度で有利な場合がありますが、持ち出す前提なら重さと大きさが優先されます。
付加機能(ライト・スマホ充電・サイレン)のうち、手回し発電による充電は発電量が限られるため、モバイルバッテリーの代わりにはなりにくいと考えておくほうが計画を立てやすくなります。
注意点と代替手段
ラジオは停電と通信障害の両方に強い手段ですが、単独で完結させる必要はありません。radiko等のネット配信、自治体の防災アプリ、テレビのデータ放送を組み合わせると、どれか一つが使えない場面をカバーできます。停電に備える手順や防災セットの中身とあわせて見ると過不足が分かります。
なお、NHKのAMラジオ放送は今回の特例措置の対象外です。休止の状況は放送事業者ごとに異なるため、お住まいの地域は各局の案内で確認してください。
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よくある質問
- ワイドFMに対応しているかはどこで分かりますか?
- ラジオ本体や取扱説明書の受信周波数の記載で確認できます。FMの上限が「90MHz」や「95MHz」までのものはワイドFMの一部または全部を受信できない可能性があります。総務省によると、ワイドFMの周波数帯は2025年5月19日に76.1〜99MHzへ拡大されているため、上限が99MHzまで届く表記かどうかが目安になります。
- AM放送が休止していると、災害時に情報が入らなくなりますか?
- 総務省は、運用休止を行う民放AMラジオ放送事業者について、番組内容をワイドFMを含むFM放送・CATV・radiko等のインターネット配信といった代替手段で聴けるよう措置を講じることとしています。またNHKのAMラジオ放送は今回の特例措置の対象外です。お住まいの地域でどの手段が使えるかは、各放送事業者の案内で確認してください。
- 手回し充電だけあれば電池は要りませんか?
- 手回し充電は電池が切れた後も動かせる点が利点ですが、回している間の発電量は限られ、長時間の連続聴取には向きません。乾電池やUSB充電と併用できるモデルを選び、予備の乾電池も一緒に備えておく形が一般的です。手回し部分の耐久性は製品によって差があるため、仕様や保証内容もあわせて確認してください。
出典・参考情報
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