個人情報漏えい通知が届いたらやること|対応手順と被害防止策
サービスから「個人情報が漏えいした可能性があります」という通知が届いたときの対応手順を解説します。パスワード変更・不審なアクセス確認・クレジットカードの対処まで、落ち着いて進めるための手順をまとめました。
「このたびお客様の個人情報が漏えいした可能性があります」——こういった通知が届いたとき、何をすればいいかわからないまま放置してしまうと被害が拡大します。手順通りに対応すれば多くの被害を防げます。
まず通知の真偽を確認する
メールリンクは踏まない:情報漏えいを装った偽メールも多く存在します。
- 送信元のメールアドレスのドメインを確認(例:
@amazon.co.jpが正規なのに@amazon-info.com等は偽物) - メール内のリンクは踏まずに、ブラウザから直接そのサービスのURLを入力してアクセス
- サービス内のお知らせ・ニュース欄で同じ内容が掲載されているか確認
本物の通知だと確認できたら、以下の手順に進みます。
対応手順
1. そのサービスのパスワードを今すぐ変更する
パスワードが漏えいしている可能性がある場合、最初にやることはパスワードの変更です。
- 強いパスワード(12文字以上・英数字記号の組み合わせ)に変更
- パスワードマネージャーを使うと安全で管理が楽(→パスワード管理の基本参照)
- 二段階認証が設定できるならこの機会に設定する
2. 同じパスワードを使いまわしているサービスも変更する
パスワードを使い回している場合、1つのサービスで漏れると芋づる式に他のサービスも乗っ取られます(「パスワードリスト攻撃」)。
- 同じパスワードを使っているメール・SNS・ネットバンキング・通販サービスを優先的に変更
- 被害が出やすい順番:ネットバンキング・クレジットカード系→メインメール→SNS
3. 漏えいした情報の種類を確認して追加対応
通知に記載されている漏えい情報の種類で対応が変わります:
| 漏えい情報 | 追加でやること |
|---|---|
| メールアドレス・氏名のみ | フィッシングメールに注意。不審なメールのリンクを踏まない |
| パスワード | 上記の手順1・2を必ず実施 |
| クレジットカード番号 | カード会社に連絡→一時停止または再発行・明細を毎日確認 |
| 住所・電話番号 | 不審な電話・郵便物に注意。詐欺被害は消費者庁相談窓口へ |
| マイナンバー | マイナポータルで利用履歴を確認・市区町村に相談 |
4. 不正アクセスがないか確認する
パスワードを変更した後、ログイン履歴やアクティビティを確認します:
- 見覚えのないデバイス・場所からのログインがないか
- 送信済みメールや購入履歴に身に覚えのないものがないか
- 設定が勝手に変更されていないか(登録メール・電話番号等)
不正ログインが確認された場合はアカウント乗っ取り・復旧手順を参照してください。
5. スマホ・パソコンにも影響がないか確認
情報漏えいをきっかけに、フィッシングメールや偽サイトへの誘導が来る場合があります。
- 不審なリンク・添付ファイルは開かない
- OSとアプリを最新の状態に保つ
- ウイルス対策ソフトのスキャンを実施
- スマホの乗っ取りの兆候(→スマホ乗っ取りの兆候と確認方法参照)がないか確認
テクニカルサポート詐欺に注意
情報漏えい通知の後、「セキュリティ会社を名乗る業者から電話が来た」という詐欺事例が増えています。電話で「遠隔操作させてほしい」「有償ソフトを入れてほしい」などと言われたら詐欺です。→テクニカルサポート詐欺の手口と対処法参照。
被害が出た場合の相談窓口
実際に不正利用・被害が発生した場合:
- カード不正利用:カード裏面のサポート番号へ即連絡
- 不正送金:金融機関・最寄りの警察署に相談
- 消費者被害全般:消費者ホットライン「188」(→消費者トラブルの相談窓口参照)
日頃からやっておくこと
情報漏えいは防ぎきれない場合もあります。被害を最小化するための日頃の習慣:
- パスワードはサービスごとに違うものを使う(最重要)
- 二段階認証を主要サービスに設定する
- クレジットカードの利用通知・明細を定期的に確認する
- 使っていないサービスのアカウントは削除する(漏えいリスクを減らす)
関連記事
- アカウント乗っ取り・復旧手順——乗っ取られたときの対応フロー
- パスワード管理の基本——使い回しをやめるための管理方法
- スマホ乗っ取りの兆候と確認方法——不正アクセスに気づくサイン
- テクニカルサポート詐欺の手口と対処法——電話・ポップアップ詐欺の見分け方
- 消費者トラブルの相談窓口——被害にあったときの連絡先まとめ
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 情報漏えい通知が届きましたが、偽メールかもしれません。見分け方は?
- 確認方法は①送信元メールアドレスのドメインが本物のサービスと一致しているか②メール内のリンクを踏まずに、直接ブラウザからそのサービスにアクセスして通知が届いているか確認する③電話番号・住所など個人情報の入力を求めているメールは偽物の可能性が高い、の3点です。疑わしい場合はリンクを絶対に踏まず、公式サイトを直接ブラウザで開いてお知らせを確認してください。
- パスワードが漏れたかどうか確認する方法はありますか?
- 「Have I Been Pwned」(haveibeenpwned.com)というサービスで、メールアドレスを入力すると過去に漏えいしたデータベースに含まれているか確認できます。また「Google パスワード チェックアップ」(Googleアカウントのセキュリティ設定)でも漏えいしたパスワードを使っているサービスを確認できます。
- クレジットカード番号が漏えいした場合、どうすればいいですか?
- カード会社に連絡して「不正利用が心配」と伝え、カードの一時停止または再発行を依頼することを推奨します。カード会社は24時間対応の不正利用受付窓口を持っているところが多いです。毎日明細を確認して、身に覚えのない請求がある場合はすぐにカード会社に申告してください(期限内に申告すれば不正利用分の補償が受けられる場合があります)。
出典・参考情報
あわせて読みたい
ネットカテゴリの他の記事
- 図解 読了 3 分
無料アプリ・壁紙のマルウェアリスク|DL前の5点確認
「無料の壁紙アプリ」がマルウェアだった——Steamで数万回ダウンロードされた事例をきっかけに、無料アプリ・テーマ・スキンをインストールする前に確認すべき5つのポイントをチェックリスト形式で解説します。
- 図解 読了 3 分
スポーツ中継に便乗した「偽無料配信サイト」の手口と対策
W杯など大型スポーツイベントの期間中は、試合を映さない偽の無料配信サイトが急増します。広告クリック誘導・個人情報詐取の手口と、正規サービスとの見分け方をチェックリスト形式でまとめます。
- 図解 読了 5 分
アカウント乗っ取り・ロック時の復旧手順|SNS・Google・Apple対応
SNS・メール・Googleなどのアカウントが乗っ取られた・ロックされたときの復旧手順を解説します。各サービスの復旧窓口、二段階認証が使えない場合の対処、乗っ取り後にやるべきことも紹介します。
広告・アフィリエイト等の取り扱いについては 掲載方針 をご覧ください。