コンテンツへスキップ
図解手帖 ZUKAI TECHO

食品表示マーク・栄養成分表示の見方|パッケージの記号を読み解く

食品パッケージの栄養成分表示・アレルギー表示・トクホや機能性表示食品のマーク・JASマークの読み方を1枚図解で整理。2026年4月からアレルギー義務表示は9品目に。買い物で迷わない「記号の辞典」です。

家事 読了 6 分 公開:
食品表示マークと栄養成分表示の見方を5つのポイントで整理した図解
食品表示マークと栄養成分表示の見方を5つのポイントで整理した図解

食品のパッケージは、実は「記号の辞典」です。 栄養成分表示・アレルギー表示・トクホのマーク・JASマーク——それぞれ「誰が何を保証しているか」が違います。ここを読み分けられると、「体に良さそう」の雰囲気ではなく、根拠で商品を選べるようになります。この記事では消費者庁・農林水産省の食品表示制度(出典)にもとづいて、買い物で使える読み方だけを図解で整理します。

結論:見るべきは次の5点です。

  1. 栄養成分表示は「単位」から見る(100gあたりか、1食あたりか)
  2. アレルギー表示の義務は9品目(2026年4月からカシューナッツが追加)
  3. 「体にいい」系マークは3種類を区別する(トクホ/栄養機能食品/機能性表示食品)
  4. 「有機」「オーガニック」表示には有機JASマークが必須
  5. 期限表示・原料原産地表示もセットで確認する

栄養成分表示の見方|まず「単位」、次に「食塩相当量」

栄養成分表示は食品表示法にもとづき、原則すべての容器包装された加工食品に義務付けられています。義務は次の5項目で、順番も決まっています。

熱量(エネルギー)
kcal 表示。ダイエット中はまずここ
たんぱく質
不足しがちな栄養素。高齢の家族の食事チェックにも
脂質
推奨表示の「飽和脂肪酸」が併記されていれば質も見られる
炭水化物
推奨表示の「食物繊維」が併記されることもある(糖質=炭水化物−食物繊維)
食塩相当量
塩分管理はこの欄。ナトリウム表記ではなく食塩相当量(g)で表示される

いちばん多い読み間違いは「単位」です。 表示は「100gあたり」「1袋あたり」「1食分あたり」など商品によってバラバラで、100gあたり表示のお菓子を1袋(150g)食べれば数値は1.5倍になります。数値を比べる前に、必ず「◯◯あたり」を確認してください。

なお、かつての「ナトリウム◯mg」表記は、換算しないと塩分が分かりませんでした。現在は原則「食塩相当量」で表示されるため、そのまま1日の目標量(厚生労働省の食事摂取基準では成人男性7.5g未満・女性6.5g未満)と比べられます。減塩の実践は減塩の基本にまとめています。

アレルギー表示|義務9品目・推奨20品目

食物アレルギーの表示は「義務」と「推奨」の二層です。

  • 特定原材料(義務・9品目):えび・かに・くるみ・カシューナッツ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)。消費者庁(出典)によると、木の実類のアレルギーの増加を受けて2025年4月にくるみの表示義務化が完全施行され、2026年4月1日からはカシューナッツが追加されて9品目になりました。
  • 特定原材料に準ずるもの(推奨・20品目):アーモンド・ピスタチオ・大豆・ごま・さば・りんごなど。表示は任意のため、書かれていなくても含まれる可能性があります。

注意点が2つあります。まず、カシューナッツの義務表示には2028年3月末までの経過措置があり、それまでは旧ルールの表示の商品も流通します。次に、「本品製造工場では〜を含む製品を製造しています」というコンタミネーション(混入)の注意喚起も任意表示です。重いアレルギーがある場合は、表示に頼り切らずメーカー確認が推奨されています。

「体にいい」系は3種類ある|トクホ・栄養機能食品・機能性表示食品

パッケージで健康の機能をうたえるのは「保健機能食品」の3類型だけです。**違いは「誰が確認したか」**です。

特定保健用食品(トクホ)
国が製品ごとに有効性・安全性を審査し、消費者庁が許可。人型の「消費者庁許可」マークが付く
栄養機能食品
ビタミン・ミネラルなどが国の規格基準を満たせば表示できる自己認証型。許可マークはない
機能性表示食品
事業者が科学的根拠を消費者庁に「届け出た」もの。国の個別審査・許可は受けていない。パッケージに届出番号が書かれる

つまり「機能性表示食品」と書いてあっても、国がその商品の効果を確認したわけではありません。また3類型のいずれも医薬品ではなく、病気の治療・予防を目的とするものではない点は共通です。体調や持病に関わる判断は、医師・薬剤師や公式情報の確認をおすすめします。

JASマーク・有機JAS|「オーガニック」を名乗れる条件

JASマークは、農林水産省所管のJAS(日本農林規格)を満たすことを第三者機関が認証した印です。暮らしで特に覚えておきたいのは有機JASマークで、農薬や化学肥料に頼らないなどの基準を満たした農産物・加工食品だけに付けられます。このマークなしに「有機」「オーガニック」と表示して販売することはできません(農林水産省・出典)。「オーガニック風」の言葉やデザインに迷ったら、マークの有無で判断できます。

そのほかパッケージで出会う表示

  • 期限表示:賞味期限(おいしさの目安)と消費期限(安全の期限)は別物です。詳しくは賞味期限と消費期限の違い
  • 原料原産地表示:国内で作られたすべての加工食品に、重量1位の原材料の産地が表示されます(2022年4月完全施行)
  • 遺伝子組換え表示:2023年4月から「遺伝子組換えでない」と書ける条件が厳格化され、「分別生産流通管理済み」という表現も使われます
  • 識別マーク(プラ・紙・PET):これは品質ではなく分別のためのマーク。リサイクルの基本で整理しています

まとめ

  • 栄養成分表示は「◯◯あたり」の単位を最初に確認。塩分は食塩相当量の欄をそのまま使う
  • アレルギー義務表示は2026年4月から9品目。推奨20品目は表示されないことがある
  • トクホ=国の許可、栄養機能食品=規格基準、機能性表示食品=届出のみ。「誰が確認したか」で読む
  • 「有機」「オーガニック」を名乗れるのは有機JASマークのある食品だけ

記号を読み解く記事としては洗濯表示の意味一覧ゴミ分別・リサイクルの基本も同じ使い方ができます。保存してレジ前・売り場でどうぞ。

家事の記事一覧はこちら

シェア・保存 でシェア LINE

この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

トクホと機能性表示食品はどう違いますか?
特定保健用食品(トクホ)は国が製品ごとに審査して許可したもので、消費者庁許可マークが付きます。機能性表示食品は事業者が科学的根拠を消費者庁に届け出たもので、国が個別に審査・許可したものではありません。どちらも医薬品ではなく、病気の治療・予防を目的とするものではありません。
アレルギー表示がない食品なら、そのアレルゲンは入っていないと考えていいですか?
義務表示の特定原材料(9品目)は原則表示されますが、推奨表示の20品目は表示が任意のため、表示がなくても含まれている可能性があります。また「本品製造工場では〜を含む製品を製造しています」という注意喚起も任意表示です。重いアレルギーがある場合は表示だけに頼らず、メーカーへの確認が推奨されています。
「食塩相当量」と「ナトリウム」は同じものですか?
同じではありません。食塩相当量はナトリウム量から換算した値で、「ナトリウム(mg)×2.54÷1000」で食塩相当量(g)になります。現在の栄養成分表示では原則として食塩相当量で表示されるため、塩分管理にはこの欄をそのまま使えます。

出典・参考情報

家事の基本と新常識をすべて見る →

広告・アフィリエイト等の取り扱いについては 掲載方針 をご覧ください。