アイロンがけの基本と温度設定|素材別に正しく使う
アイロンの失敗の9割は「素材に合わない温度設定」です。タグの温度マークの読み方と、素材別の正しい温度・アイロンがけの順番を整理します。
アイロンがけの失敗は「素材に合わない温度設定」がほぼ全てです。逆に言えば、タグのアイロンマークを1秒確認するだけで、テカリ・縮み・焦げのほとんどは防げます。
タグのアイロンマークを読む
消費者庁が定めるJIS L 0001の洗濯表示では、アイロンは底板の形のマークで温度が3段階に分かれています。
| マーク | 温度 | 主な素材 |
|---|---|---|
| 点1つ(・) | 低温(80〜120℃) | ウール・シルク・アクリル |
| 点2つ(・・) | 中温(140〜160℃) | ポリエステル・毛混・レーヨン |
| 点3つ(・・・) | 高温(180〜210℃) | 綿・麻・デニム |
| アイロン×マーク | アイロン不可 | 機能性素材・特殊加工品など |
迷ったら低温から始め、シワが伸びなければ段階的に上げます。
素材別の温度と注意点
綿・麻(高温:180〜210℃) 最もアイロンがかけやすい素材。スチームと組み合わせると白シャツのシワが一気に伸びます。生乾きの状態か、霧吹きで湿らせてからかけると効率的です。
ポリエステル・ナイロン(中温以下:140℃以下) 熱に弱くテカリが出やすい。当て布を使うのが基本です。スチームで変形するリスクがあるため、ドライ設定で。
ウール・シルク(低温:80〜120℃) 熱と水分で縮みや変質が起きやすい。必ず当て布を使用し、一か所に長く当てない。スチームはタグに指示があるときのみ使用。
アイロンがけの基本手順
- タグを確認して温度を設定する
- アイロンを温めている間に衣類を整える(霧吹きや湿らせたタオルで軽く湿らせる)
- 縫い目・ポケット周辺から始め、広い面で仕上げる
- 一方向に動かす:往復がけはシワを伸ばしながら別のシワを作る原因
- アイロン後は立てかけて冷ます:折りたたんだまま収納するとシワが戻る
やってはいけない失敗パターン
- タグを確認せずにいつもの温度で当てる→ポリエステルが高温でテカリ・縮みが起きる
- 往復がけを繰り返す→素材によってはシワが増える・テカリが出る
- アイロン直後にたたむ→熱と湿気でシワが固定される。3分以上冷ましてから収納
- 当て布なしでウール・シルクに当てる→テカリや変色のリスクが高い
当て布は「いらない布」で代用できる
専用の当て布がなくても、薄めのコットンハンカチやさらしで代用できます。半透明になるくらい薄いものがベスト。アイロンの熱が均一に伝わり、素材への直接ダメージを防ぎます。
情報の正確性について:アイロンの温度設定は機種によって多少異なります。洗濯表示を確認した上で、目立たない部分で試してから全体にかけることを推奨します。
洗濯表示の全記号の見方は洗濯表示の読み方と部屋干しのコツでまとめています。おしゃれ着の手洗い方法はおしゃれ着・手洗いの基本も参考にしてください。
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図解手帖編集部 編集部
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よくある質問
- アイロンは高温・低温どちらから始めればいいですか?
- 低温から始めて最後に高温素材を処理するのが基本です。アイロンを温めるのは早いですが、冷ますのに時間がかかります。低温(ウール・シルク)→中温(毛混・ポリエステル)→高温(綿・麻)の順に進めると効率的です。
- アイロンがけにスチームを使う場面はどこですか?
- スチームはシワを浮かせる効果があり、綿・麻・ウールなど天然繊維のシワ取りに有効です。ただしポリエステル・ナイロンなどの化学繊維はスチームで変形・縮みが起きることがあります。タグで確認してから使用してください。
- アイロンをかける前にすることはありますか?
- 衣類が少し湿った状態でかけるとシワが伸びやすくなります。乾いた衣類には霧吹きで水を軽く吹きかけてから始めると効果的です。また、衣類が完全に乾いていない状態でのアイロンがけは臭いの原因になるため、乾燥後に少し湿らせる方法がおすすめです。
出典・参考情報
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