国民年金保険料の免除・猶予制度|所得が少ないときの申請方法と将来の年金への影響
国民年金保険料の免除・納付猶予制度の種類・申請条件・申請方法・将来の年金への影響をまとめました。失業・収入減少時に申請できる制度の詳細を、日本年金機構の情報をもとに解説します。
国民年金保険料が払えない状況になったとき、「未納のまま放置」は将来の年金額や受給資格に影響するため最も避けたい対応です。まず免除・猶予制度への申請を検討してください。
この記事は一般的な制度情報をまとめたものです。詳細・個人の状況については日本年金機構・市区町村窓口にご確認ください。
免除・猶予制度の種類
日本年金機構によると、以下の種類があります(所得水準によって適用される種類が決まります):
| 種類 | 内容 | 将来の年金への影響 |
|---|---|---|
| 全額免除 | 保険料を全額払わなくてよい | 国庫負担分(1/2)相当が年金に反映 |
| 4分の3免除 | 保険料の3/4が免除(1/4を納付) | 一部反映 |
| 半額免除 | 保険料の半額が免除(半額を納付) | 一部反映 |
| 4分の1免除 | 保険料の3/4を納付(1/4が免除) | 一部反映 |
| 納付猶予 | 20〜50歳未満向け。猶予期間は納付義務なし | 受給資格期間には算入される。年金額への反映はなし(追納で補える) |
未納との違い(重要)
- 免除・猶予申請済み:受給資格期間(10年以上)にカウントされる
- 未納のまま:受給資格期間にカウントされない→将来の年金受給に影響する可能性がある
払えない場合は必ず申請を。
申請できる主な条件
以下のいずれかに該当する場合に申請できます(詳細は日本年金機構に確認):
- 本人・世帯主・配偶者の前年所得が一定額以下
- 失業・退職した場合(特例:本人の所得を審査から除外)
- 天災・事業の廃業など特例的な事由がある場合
失業した場合の特例
退職・失業した場合は、本人の所得を除外して審査してもらえる特例があります。離職票・雇用保険受給資格者証などの書類が必要です。
申請方法
- 申請先:住所地の市区町村の国民年金担当窓口、または年金事務所(郵送・マイナポータルからの電子申請も可)
- 必要書類:「国民年金保険料免除・納付猶予申請書」(窓口で受け取り可、日本年金機構ウェブサイトからダウンロード可)、失業の場合は退職を証明する書類
- 申請タイミング:申請時点から2年1カ月前まで遡って申請可能
2026年10月から「育児免除」制度が始まります
日本年金機構によると、2026年10月から国民年金保険料の育児免除制度が開始されます。3歳未満の子どもを養育している第1号被保険者が対象で、詳細は日本年金機構の公式サイトをご確認ください。
免除を受けた後の追納
免除を受けた期間の保険料は、10年以内に「追納」することで将来の年金額を増やすことができます(追納額は承認を受けた当時の保険料に加算額が加わる場合があります)。
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よくある質問
- 免除を受けると将来の年金は受け取れなくなりますか?
- 免除を受けても年金は受け取れます。免除期間は受給資格期間(10年以上必要)にカウントされます。ただし、免除を受けた期間は保険料を全額納めた場合より年金額が少なくなります(全額免除の場合は国庫負担分の1/2相当が年金に反映)。将来の年金額を増やしたい場合は、10年以内に「追納」することができます。一方、未納のまま放置すると受給資格期間にカウントされないため、免除申請の方が有利です。
- 会社員が退職して無職になりました。免除は申請できますか?
- はい、失業(退職)した場合は特例があり、退職した本人の所得を審査から除外して免除・猶予の申請ができます(配偶者・世帯主の所得は審査対象)。退職の事実を証明する書類(離職票・雇用保険受給資格者証など)が必要です。退職後はなるべく早めに申請することをおすすめします。
- 免除申請はいつでもできますか?さかのぼって申請できますか?
- 原則として、申請時点から2年1カ月前までの期間についてさかのぼって申請できます。2026年度分(2026年7月〜2027年6月)の申請は2026年7月以降に可能です。詳細は日本年金機構または市区町村の窓口にご確認ください。
出典・参考情報
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