生成AI時代の詐欺・偽動画の見抜き方
著名人が投資を勧める広告や動画——その多くは生成AIで作られた偽物です。ディープフェイクを使ったSNS型投資詐欺の手口と、だまされないための確認ポイントを1枚図解で整理します。
「あの有名人が勧めているなら安心」——その動画、生成AIが作った偽物かもしれません。著名人になりすましたSNS型の投資詐欺が急増しており、ディープフェイクで動画や音声まで偽装される時代です。本人らしく見えても、SNSの投資勧誘はまず疑うのが基本です。
なぜ見抜きにくくなったのか
2023年ごろから、生成AIで本人そっくりの偽動画・偽音声が手軽に作れるようになりました。著名人が実際には言っていない内容を「話している」ように見せる広告も登場しています。国民生活センターによると、SNSをきっかけに著名人を名乗って勧誘される投資トラブルは急増しています。
だまされないための3つの目
1. 著名人の投資広告 → 一次情報で裏を取る
本人がSNS広告で個別に投資を勧めることはまずありません。公式アカウントや信頼できる一次情報で確認しましょう。
2.「必ず儲かる」「あなただけ」→ 詐欺のサイン
緊急性・限定性で冷静さを奪うのが手口です。高利回り保証・元本保証をうたうものは、まず疑ってください。
3. 個別チャット・外部アプリへ誘導 → 振り込む前に相談
クローズドな場に誘い込み、振込を促します。振り込む前に、家族や188に相談を。一度振り込むと取り戻すのは困難です。
広がる手口:「ニセ社長」「ニセ家族」のなりすまし
狙われるのは投資だけではありません。2026年に入り、生成AIで上司や社長の声・映像をまねて送金を指示する「ニセ社長」型の詐欺が急増していると報じられています。ビデオ会議やメッセージで「本人に見える・聞こえる」ことを根拠に送金してしまう被害です。同じ手口は「家族の声」でも使われ得ます。お金が絡む依頼は、かかってきた経路とは別の手段(普段使っている電話番号への折り返しなど)で本人確認するのが共通の守りです。
やってしまいがちな失敗
「動画で本人が話しているから本物だ」と信じてしまうのが、いまや最大の落とし穴です。映像・音声は偽装できる前提で見ましょう。あせって個別に連絡を取り、振り込んでしまう前に、必ず立ち止まって相談を。
情報の正確性について:掲載内容は公開時点の一般的な知識です。手口は急速に変化します。不安なときは消費者ホットライン「188」や警察に相談してください。
フィッシングの見抜き方はフィッシング詐欺を見抜くチェックリスト、踏んだ後の対処は詐欺サイトを踏んだ直後の対処、特殊詐欺は還付金・特殊詐欺の手口も参考にしてください。
詐欺・防犯まとめ:この記事は詐欺・防犯まとめの一部です。手口を知る・被害に遭ったときの対処・ふだんの守りまでを一覧で整理しています。判断に迷うときは、お金を動かす前に消費者ホットライン188(いやや)・警察相談専用**#9110**(緊急時は110番)へ。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 著名人が出ている投資広告は信用してよいですか?
- 慎重に疑ってください。生成AIやディープフェイク技術で、著名人が実際には言っていない内容を話す偽動画・偽音声が作られています。国民生活センターによれば、SNSをきっかけに著名人を名乗って投資を勧めるトラブルが急増しています。本人が広告で個別に投資を勧めることは、まずありません。
- 詐欺かどうかを見分けるポイントは?
- 「必ず儲かる」「元本保証」「あなただけ」「今だけ」といった、うますぎる話や急かす言葉は危険信号です。個別チャットや外部アプリへ誘導され、振込を求められたら詐欺を強く疑いましょう。公式アカウントや一次情報で裏を取ることが大切です。
- あやしいと思ったらどうすればよいですか?
- お金を振り込む前に、家族や消費者ホットライン「188(いやや)」に相談してください。一度振り込んでしまうと被害の回復は困難です。すでに被害に遭った場合も、警察や消費生活センターに早めに相談しましょう。
出典・参考情報
あわせて読みたい
ネットカテゴリの他の記事
- 図解 読了 4 分
「代引きだから安心」は誤解|偽物が届くネット通販トラブルと支払い前の確認
代金引換は「商品が届いてから払える」仕組みですが、中身が本物かは開封するまで分かりません。支払ったあとに偽物と分かっても宅配業者からは返金されません。国民生活センターの相談データをもとに、支払い前・注文前にできる確認ポイントを図解でまとめます。
- 図解 読了 3 分
有名人・タレントになりすましたSNS詐欺に注意|金銭要求は100%詐欺
SNSやDMで「有名人」「タレントの関係者」を名乗る人物から「投げ銭」「支援金」などの名目で金銭を求められる詐欺が相次いでいます。本物の本人や事務所が個人に直接送金を求めることはありません。金融庁・警察庁の情報をもとに手口と見分け方を整理します。
- 図解 読了 2 分
スマホで2つ目の電話番号を持つ方法|050アプリ・副回線・2台持ちを比較
1台のスマホで電話番号を2つ持ちたいときの主な3つの方法(050 IP電話アプリ・キャリアの副回線サービス・格安SIMの2台持ち)を比較します。仕事とプライベートの分離やネット登録用の番号取得に。auの新サービスも解説。
広告・アフィリエイト等の取り扱いについては 掲載方針 をご覧ください。