空気清浄機はなぜ今『フィルター交換不要』が争点に?HEPA交換式との選び方の観点
フィルター交換が不要な電気集じん式(TPA方式など)の空気清浄機がランキング上位に増え、2026年度からは国際規格に基づく新しい性能認証制度も始まります。従来のHEPA交換式との違いと、選ぶときに見る観点を図解で整理します。
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空気清浄機のランキングで、フィルター交換が不要な「電気集じん式(TPA方式など)」への関心が高まっています。従来主流だったHEPA交換式との違いが分かりにくいという声もあるため、この記事では両方式の特徴と選ぶときに見る観点を中立に整理します。あわせて、2026年度から始まる新しい性能認証制度についても触れます。
いま何が起きているか
価格.comの空気清浄機カテゴリでは、直近の売れ筋・クチコミランキングでフィルター交換不要をうたう電気集じん式ブランドが複数の上位枠を占める傾向がみられます。フィルターを水洗いして繰り返し使える点が、消耗品コストを避けたい層に支持されているとみられます(価格.com 空気清浄機ランキング参照)。
一方でシャープ・ダイキン・パナソニックなど大手各社も、センサー・静音性・省スペース性を訴求した新モデルを2026年も続々投入しており、HEPA交換式を含む市場全体が活発です。
なぜ今話題か(一次情報の裏取り)
日本電機工業会(JEMA)は2026年1月、国際規格(IEC 63086-2-1)に準拠した空気清浄機の性能認証制度を新設し、2026年度から運用を始めると発表しました。清浄空気供給量(CADR)・集じん効率70%以上などを第三者試験機関の試験結果に基づいて認証する仕組みで、従来は各社が独自基準で性能を表示していたものを、国際規格ベースの共通基準に揃える狙いがあります(JEMA公式発表)。
この制度変更を機に「そもそも何を基準に選べばいいのか」という関心が高まっており、フィルター交換不要型の登場も相まって、方式そのものへの注目が集まっている状況です。フィルター交換不要方式の仕組み自体は以前から知られていますが、家電専門メディアでも改めて特集される機会が増えています(家電Watch参照)。
2つの方式の違い
**電気集じん式(フィルター交換不要型)**は、電磁場で粒子を帯電させ金属フィルターに吸着させる方式です。フィルターは水洗いして繰り返し使えるため、消耗品の買い替えコストがかかりません。一方で本体価格が高めな機種が多く、フィルターを取り外して水洗い・乾燥させる手間が定期的に発生します。
HEPA交換式は、ろ過フィルターで物理的に粒子をこし取る方式です。集じん性能の実績は長く、機種の選択肢も豊富ですが、フィルターは消耗品のため数か月〜1年程度での交換が必要で、ランニングコストが継続的にかかります。
選ぶときに見る観点(中立)
どちらが優れているかではなく、使い方に合うかで見る観点を整理します。
- 手入れの手間 vs 交換の手間:水洗い・乾燥の手間を許容できるか、それとも定期購入の手間を許容できるかで向き不向きが分かれます
- 初期費用とランニングコスト:交換不要型は本体価格が高め、HEPA型は本体が手頃でもフィルター代が継続的にかかる傾向があります
- 適用畳数とCADR(清浄空気供給量)の表示:2026年度からの新性能認証制度に対応した表示があるかも比較材料になります
- 設置スペースと静音性:寝室で使うなら運転音、リビングなら省スペース性を優先するなど設置場所に合わせて確認します
花粉やハウスダストが気になる時期は花粉症対策の基本、黄砂やPM2.5が気になる時期は黄砂・PM2.5への対処もあわせて確認すると、空気清浄機だけに頼らない対策を整理しやすくなります。
注意点・代替の考え方
空気清浄機は室内の粒子状物質を減らす機器であり、換気の代わりにはなりません。定期的な窓開け換気と併用するのが基本です。24時間換気の仕組みについては24時間換気の基本を参考にしてください。
ウイルスや花粉の「除去率○%」といった数値は試験条件下での結果であり、実際の部屋では家具配置・気密性・換気状況によって効果の実感は変わります。特定の健康効果を断定する表現には注意し、あくまで目安として捉えることが大切です。
情報の正確性について:掲載内容は公開時点の一般的な知識です。集じん性能・適用畳数・電気代は機種により大きく異なります。購入時はメーカーの製品仕様や統一省エネラベルなど公式・一次情報でご確認ください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- フィルター交換不要の空気清浄機はどんな仕組みですか?
- 代表的な方式は電気集じん式で、電磁場によってホコリや花粉などの粒子をプラスに帯電させ、金属フィルターに吸着させて集じんします。フィルターは水洗いして繰り返し使うため、HEPAフィルターのように定期交換する必要がありません。ただし方式や機種によって集じん効率や適用畳数は異なるため、仕様表での確認が必要です。
- HEPA交換式と比べて何が違いますか?
- HEPA交換式は使い捨てのろ過フィルターで微細粒子を物理的にこし取る方式で、目詰まりに応じて数か月〜1年程度でフィルター交換が必要です。交換不要型は水洗いで手入れするため消耗品の買い替えコストがかからない一方、本体価格が高めな機種が多く、水洗い・乾燥という手入れの手間が発生します。
- 2026年度から始まる新しい性能認証制度とは何ですか?
- 日本電機工業会(JEMA)が国際規格(IEC 63086-2-1)に準拠した第三者試験に基づく性能認証制度を新設し、2026年度から運用を始めます。清浄空気供給量(CADR)や集じん効率などを共通基準で比較できるようにする狙いで、独自基準だった従来の性能表示から国際規格ベースの表示へ移行する動きです。購入時はこの認証の有無も比較材料の一つになります。
出典・参考情報
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