自転車の安全点検「ぶたはしゃべる」|電動アシストはフレームとバッテリーも
乗る前の自転車点検は「ぶ・た・は・しゃ・べる」の5か所で確認できます。電動アシスト自転車で追加すべきフレームのき裂・バッテリーの異常サイン、リコール対象かどうかの調べ方まで、公式出典付きで図解にまとめました。
結論から言うと、自転車の乗車前点検は「ぶ・た・は・しゃ・べる」の5か所を見れば足ります。 電動アシスト自転車の場合は、これに「フレームのき裂」と「バッテリーの異常サイン」の2つを足してください。
2026年8月には、電動アシスト自転車約6900台がフレーム部の強度不足を理由に自主回収・交換の対象になったと報じられました。フレームの破損は転倒に直結するため、日常の目視点検と、車体番号を使ったリコール確認の両方が意味を持ちます。
乗る前の1分点検「ぶたはしゃべる」
交通安全教室で広く使われている覚え方です。順番に触っていくだけで、走行に直結する部分をひと通り確認できます。
ぶ=ブレーキ
「ここ」を見る:レバーを握ったとき、グリップに当たる手前で止まるか。
- レバーがグリップに触れるまで引ける=遊びが大きすぎる(ワイヤーの伸び)
- 前後どちらのブレーキも効くか、押しながら手で確かめる
- ブレーキシューがすり減って溝が消えていないか
た=タイヤ
「ここ」を見る:親指で押して、ほとんど沈まない硬さがあるか。
- 空気圧不足はパンクとリム打ちの主因。乗る前に指で押して確認
- 側面のひび割れ、接地面の溝の減り、異物の刺さり
- 電動アシスト自転車は車体が重く、空気圧不足の影響が出やすい
は=ハンドル
「ここ」を見る:前輪を両脚で挟んで固定し、ハンドルを左右にひねってズレないか。
- ハンドルと前輪の向きがずれる=固定部のゆるみ
- 上下にガタつく、異音がする場合も要点検
- グリップが回ってしまうものは握力が伝わりません
しゃ=車体
「ここ」を見る:フレームの溶接部・折りたたみ部に、き裂やサビ、塗装の割れがないか。
- フレームのき裂は破断・転倒につながる最も危険なサイン
- チェーンのたるみ・サビ、ペダルのガタ、サドルとカゴの固定も同時に
- 変形や異音を感じたら、乗らずに販売店へ
べる=ベル(灯火・反射材)
「ここ」を見る:ベルが鳴るか、ライトが点灯するか、後ろの反射材が汚れていないか。
- 夜間のライト点灯と反射材は法令上の装備。電池切れに注意
- 反射材が泥で覆われていると効果が落ちます
電動アシスト自転車で足すべき2つのチェック
① フレームのき裂・車体番号でリコール確認
電動アシスト自転車はモーターとバッテリーの分だけ重く、フレームにかかる負荷が普通の自転車より大きくなります。溶接部・ハンドル付け根・折りたたみ部を明るい場所で見て、細い線状のひび、塗装の割れ、不自然なサビがないかを確認してください。
あわせて、フレームに刻印された**車体番号(製造番号)**を控えておきます。リコールの告知は「型式+車体番号の範囲」で出されるため、番号がわからないと自分の1台が対象か判断できません。調べ方の手順はリコール対象品の確認方法にまとめています。
② バッテリー・充電器の異常サイン
リチウムイオン電池は、次のような変化が出たら使用を中止する目安とされています。
- ケースが膨らんでいる、隙間ができている
- 充電中に熱い、焦げくさい、異音がする
- 満充電にならない、走行距離が急に短くなった
- 落下・水没させたあと
自己判断で分解したり、純正でない充電器を使ったりしないでください。バッテリー全般の扱いはモバイルバッテリーの発火を防ぐも参考になります。
点検の頻度の目安
| タイミング | やること |
|---|---|
| 乗る前(毎回) | ブレーキ・タイヤの空気・ライト |
| 月1回 | 「ぶたはしゃべる」を一通り。空気入れ |
| 年1回 | 販売店・自転車店での有料点検 |
| 購入時・ニュースを見たとき | 車体番号でリコール検索 |
自転車安全整備店で点検・整備を受けると、TSマーク(付帯保険付き)を貼ってもらえる制度もあります。加入内容は取扱店で確認してください。
走り方のルールも一度確認を
2026年4月から、自転車の一定の交通違反に対して「青切符」(交通反則通告制度)が導入されました。信号無視やスマホを操作しながらの運転などが対象です。あわせて、警察庁の「自転車安全利用五則」(車道が原則で左側通行/歩道は例外で歩行者優先/交差点では信号と一時停止/飲酒運転は禁止/ヘルメット着用)も確認しておくと安心です。ヘルメット着用は年齢を問わず努力義務とされています。
出典:警察庁 自転車の安全利用の促進、政府広報オンライン 自転車の交通違反に「青切符」、消費者庁 リコール情報サイト、自転車産業振興協会 社告・リコール情報
この記事を書いた人
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暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 「ぶたはしゃべる」とは何の頭文字ですか?
- 乗車前点検の5か所の頭文字です。ぶ=ブレーキ、た=タイヤ、は=ハンドル、しゃ=車体、べる=ベル(灯火・反射材を含めて覚える言い方もあります)。自治体や警察の交通安全教室で広く使われている覚え方で、慣れれば1分ほどで一通り確認できます。
- 自分の電動アシスト自転車がリコール対象か知りたいときは?
- フレームに刻印された車体番号(製造番号)を控えたうえで、消費者庁のリコール情報サイト(recall.caa.go.jp)と、メーカー公式サイトのお知らせ欄を検索してください。自転車産業振興協会の社告・リコール情報ページにも自転車関連がまとまっています。対象だった場合は使用を中止し、案内された窓口に連絡します。
- バッテリーが少し膨らんでいますが、まだ使えますか?
- 膨らみ・発熱・異臭・異音・充電できないといった変化は、使用を中止する目安とされています。自己判断で分解・充電を続けず、メーカーや購入店に相談してください。リチウムイオン電池は強い衝撃や水濡れでも劣化するため、落としたあとは特に注意して観察します。
- ヘルメットは必ずかぶらないといけませんか?
- 道路交通法では、自転車利用者のヘルメット着用は年齢を問わず「努力義務」とされています。罰則はありませんが、警察庁は着用を強く呼びかけています。あご紐を締めて、頭のサイズに合ったものを選んでください。
出典・参考情報
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