停電への備えと対応
停電は地震・台風・大雪など様々な災害で発生します。数時間の停電と数日間の停電では必要な備えが大きく異なります。停電の長さ別に何を準備すべきかを整理し、家庭内で今すぐ確認できる行動に落とし込みます。
停電は「数時間で復旧するケース」と「数日〜1週間以上続くケース」で必要な備えが全く異なります。東日本大震災や2018年の北海道胆振東部地震では広域で数日間の停電が発生しました。内閣府は最低3日分・できれば1週間分の備えを推奨しており、停電への備えもその基準で考えます。
停電の長さ別に必要なもの
数時間以内(短時間停電)
- 懐中電灯・LEDランタン(電池式)
- スマートフォンの節電モード切り替え
- モバイルバッテリーへの充電切り替え
1〜3日間(中期停電)
- 大容量モバイルバッテリー(20000mAh以上)
- 予備電池(単3・単4を多めに)
- カセットコンロ+ガスボンベ(3〜5本)
- 冷蔵庫の食材の使用優先順位を決める
3日〜1週間以上(長期停電)
- ポータブル電源(500Wh以上)
- 乾電池式・手回し式ラジオ
- 保存食への切り替え(冷蔵食品を使い切る)
- 熱中症・低体温症対策(季節に応じて)
冷蔵庫・冷凍庫の正しい扱い方
停電時の冷蔵庫に関する消費者庁の目安:
- 冷蔵室:扉を開けなければ2〜4時間程度は温度を保てる
- 冷凍室:満杯に近いほど長く保つ(24〜48時間程度)
実践ルール:
- 停電直後からなるべく扉を開けない
- 食べる優先順位:生鮮品→冷蔵食品→冷凍食品→常温保存食
- 保冷バッグに保冷剤とともに重要な食品を移す
子どもがいる家庭・オール電化住宅の注意点
子どもがいる家庭:
- 夜間の停電に備え、各部屋にランタンを1個ずつ置く
- 充電式おもちゃが使えなくなることを事前に話しておく
- 暗い場所で怖がらないよう、夜間停電の体験練習も有効
オール電化住宅:
- 停電でガスコンロが使えないため、カセットコンロは必須備品
- IHクッキングヒーターはカセットコンロで代替できるが、用意がないと調理できなくなる
- 給湯器も電気制御のため、お湯が出なくなることを前提に準備
今日できる行動チェックリスト
- 懐中電灯・LEDランタンの電池を確認する
- モバイルバッテリーの充電状態を確認する
- カセットコンロとガスボンベの在庫を確認する
- 停電時の冷蔵食品の使用優先順位を家族で話し合う
情報の正確性について:掲載内容は公開時点の一般的な知識をもとにしています。最新の推奨内容は内閣府・消防庁の公式情報をご確認ください。
停電は在宅避難の大きな課題のひとつです。在宅避難の基本と条件・備蓄量と防災備蓄の基本リストもあわせて確認してください。
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図解手帖編集部 編集部
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よくある質問
- 停電時にガスコンロは使えますか?
- 都市ガス・プロパンガスともに電気式点火のコンロは停電中も使用できる場合がほとんどです(乾電池式点火のコンロは問題なし)。ただし、地震後はガス管の破損・漏れが疑われる場合があるため、使用前に必ずガス漏れの確認をしてください。停電対策として最も確実なのはカセットコンロ(ガスボンベ式)の備蓄です。
- 医療機器(在宅酸素・人工透析など)を使用している場合はどうすればよいですか?
- 在宅医療機器を使用している場合は、必ず主治医・医療機器メーカーに停電時の対応方法を事前に確認してください。電力会社への「在宅医療機器使用者登録」をすることで、停電時の優先復旧対応や事前連絡を受けられる場合があります。また、医療機器用の無停電電源装置(UPS)の導入も検討してください。
- ポータブル電源は何ワットのものを選べばよいですか?
- スマホ充電・LEDランタン程度なら100〜300Whで十分です。冷蔵庫の一時使用や扇風機・電気毛布を想定するなら500〜1000Whクラスが目安です。ただし大型家電(エアコン・IHコンロなど)は消費電力が大きく、一般的なポータブル電源では対応できません。購入前に使いたい家電の消費電力(ワット数)を確認してください。
出典・参考情報
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