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図解手帖 ZUKAI TECHO

窓ガラスの飛散対策|地震・台風に備える飛散防止フィルムと応急処置

地震・台風で窓ガラスが割れた際の「飛散」による怪我を防ぐ対策を解説します。飛散防止フィルムの選び方・貼り方、ダンボールやカーテンを使った応急対策、台風前・地震後の行動手順も紹介します。

防災 読了 4 分 公開:
窓ガラスの飛散対策(飛散防止フィルム・応急措置)手順を示した図解
窓ガラスの飛散対策(飛散防止フィルム・応急措置)手順を示した図解

地震・台風でガラスが割れたとき、飛散した破片による怪我は非常に多く報告されています。「ガラスが割れた瞬間」より「割れた後に破片が飛ぶこと」が最大のリスクです。事前の対策と緊急時の行動手順を知っておきましょう。

ガラス飛散がなぜ危険か

  • 割れたガラスは粉砕して広範囲に飛び散るため、部屋の反対側にいても怪我をする
  • 素足・スリッパなしでの移動中に踏んでしまう(→ 寝室には靴を置いておくのが重要)
  • 子ども・高齢者は床に近い位置にいることが多く特にリスクが高い

×貼りはNG——消防庁が否定

台風前に「窓に養生テープでX印を貼る」対策を見かけますが、消防庁・防災の専門家はその効果を明確に否定しています

  • 養生テープもガムテープも、飛散防止の強度は飛散防止フィルムに遠く及ばない
  • 割れたときにテープの形でガラスが割れるわけではなく、大きな破片が飛ぶリスクがある
  • 台風後にテープを剥がすのが大変になるだけで、防災効果はない

代わりにやること:飛散防止フィルムを貼る、または雨戸・シャッターを閉める。

最も効果的な対策:飛散防止フィルム

飛散防止フィルムは、割れたガラスが粉砕・飛散するのを防ぐ専用フィルムです。

効果:ガラスが割れてもフィルムが破片を保持し、飛散を大幅に抑える

選び方のポイント

チェック項目内容
JIS規格・品質表示「JIS A 5759」に適合した製品が信頼の目安
フィルムの厚み厚い(50〜100μm以上)ほど飛散防止効果が高い
サイズ窓より少し小さめ(外枠を2〜3cm残す)
機能の組み合わせUVカット・目隠し・断熱と兼用できる製品もある

貼り方の基本手順

  1. 窓ガラスを中性洗剤で洗って乾燥させる(汚れがあると密着しない)
  2. ガラスに霧吹きで水を噴霧
  3. フィルムの台紙をゆっくりはがしながら水を噴霧しつつ窓に貼り付ける
  4. スキージー(ヘラ)で中央から外側に向かって水と気泡を押し出す
  5. 乾燥後(24〜48時間)に端をカットして完成

難しい場合はホームセンターの施工サービスや業者依頼も選択肢です。

優先して貼る窓:寝室・リビング・子ども部屋など人がいる時間が長い部屋の窓から優先。

台風前の応急対応

飛散防止フィルムを貼っていない場合の台風前の対応:

最優先:雨戸・シャッターを閉める(最も効果的な応急対策)

雨戸・シャッターがない場合:

  • 室内側のカーテン・ブラインドを閉める
    • カーテンを閉めると万一割れた際のガラスの室内飛散を軽減できる(完全防止ではない)
  • 家具・ソファをガラスから離す
  • ガラスに面した場所での就寝を避ける

台風前の窓・ベランダ対策全般は台風前の窓・ベランダの備えを参照してください。

地震後のガラス周辺での行動

地震発生後、ガラスが割れた疑いがある場合:

  1. すぐに靴(またはスリッパ)を履く:素足は厳禁
  2. 部屋の電気をつける:暗い中での移動は破片を踏む危険が高い
  3. ガラス近くに近づかない:余震でさらに割れる可能性
  4. 移動の前に目で破片の範囲を確認する
  5. 掃除機よりほうきで大きな破片を集める:掃除機はガラスの破片に弱く故障・怪我のリスク

→ 就寝中の地震対応の準備として「寝室にスリッパか靴を置く」ことは備蓄の置き場所でも紹介しています。

賃貸住宅の場合

賃貸でも飛散防止フィルムは「原状回復義務」の観点から貼れる場合がほとんどです(丁寧に剥がせば跡が残りにくいため)。心配な場合は管理会社・大家に事前確認を。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

窓ガラスに養生テープで×印を貼れば飛散を防げますか?
いいえ、効果はほとんどありません。消防庁・防災の専門家は「養生テープのX貼りは飛散防止効果が低い」と明確に否定しています。ガムテープも同様です。飛散防止には専用の「飛散防止フィルム」を窓全面に貼ることが有効です。
飛散防止フィルムはどこで買えますか?
ホームセンター・大型家電量販店・通販サイトで購入できます。価格はサイズや性能によって異なりますが、1枚の窓(90cm×180cm程度)あたり1,000〜3,000円程度が目安です。UVカット機能や目隠し機能を兼ねた製品もあります。
台風前に今すぐできる応急対策は何ですか?
最も効果的なのは雨戸・シャッターを閉めることです。ない場合は、室内側の窓にカーテン・ブラインドを閉めることで、万が一割れた際のガラス飛散を軽減できます(完全な防止ではありません)。養生テープのX貼りは効果がないため、しないほうがよいです。

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