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図解手帖 ZUKAI TECHO

外出先・通勤中に被災したら|職場・駅・車・徒歩別の行動マニュアル

地震・大規模災害が外出中に起きたときの対処法を場所別に解説します。職場・駅・電車内・徒歩・車内それぞれの初動行動、家族との連絡方法、徒歩帰宅の判断基準も紹介します。

防災 読了 5 分 公開:
外出先・通勤中の被災時に場所別で取るべき行動を示した図解
外出先・通勤中の被災時に場所別で取るべき行動を示した図解

大規模地震や災害が「外出中」に起きた場合、自宅や職場という安心できる環境から離れた状態でとっさの判断を迫られます。場所別の初動家族との連絡方法を事前に知っておくことが命綱になります。

まず知っておくべき基本原則:「むやみに動かない」

大規模地震直後の最重要原則は**「むやみに帰宅しない」**です。

  • 帰路の道路・建物が倒壊・火災で危険になっている可能性がある
  • 交通機関の混乱中に人が集中する道路は二次被害のリスクが高い
  • 電話回線は音声通話が殺到して繋がりにくくなる

→ まず身の安全を確保し、状況が落ち着いてから移動を判断する

場所別の初動行動

職場にいた場合

  1. 机の下に潜って頭を守る(揺れが収まるまで)
  2. 揺れが収まったら火の元を確認・窓を開けて逃げ道を確保
  3. 建物の安全確認(管理者の指示に従う)
  4. 交通機関が止まっている場合は職場に待機——会社には防災備蓄がある場合が多い
  5. 171や社内の安否確認システムで家族・会社に状況を報告

「在宅勤務の普及で自宅にいるケース」と「出社しているケース」で被災先が変わります。家族間で「どこで被災した場合どこに集合するか」を事前に決めておくことが重要です。

駅・電車内にいた場合

駅構内で被災した場合

  • 頑丈な柱や壁の近くに移動して頭を守る(ホーム端・線路そばから離れる)
  • 混雑したエスカレーター・エレベーターは使わない
  • 駅係員の誘導に従って屋外または安全な場所へ

電車の車内で被災した場合

  • 荷物棚や手すりにつかまる・急停車に備えて体を支える
  • 車外には乗務員・係員の指示があるまで出ない
  • 線路上は第三軌条(3本目の通電レール)があるため、停電中でも感電の危険がある場合がある

電車が長時間止まる場合は、駅・改札外の帰宅困難者支援ステーション(コンビニ・学校・区施設)を利用するという選択肢もあります。

徒歩・屋外にいた場合

  1. 建物・ブロック塀・電柱・看板から離れる(倒壊・落下物に注意)
  2. 広い公園・空き地・道路の中央に移動
  3. 海岸・川沿いにいる場合はすぐに高台へ移動(津波・洪水)
  4. 揺れが収まったら周囲の状況を確認してから行動

夜間の屋外被災は視界が限られ危険が増します。懐中電灯(スマホのフラッシュでも可)を使って周囲を確認してください。

車を運転中だった場合

  1. ゆっくり左に寄せて停車(急ブレーキは追突のリスク)
  2. エンジンを切ってラジオ・スマホで情報収集
  3. 揺れが収まったらドアを開けて逃げやすくしておく(ドアがゆがんで開かなくなることがある)
  4. 緊急車両の通行を妨げないよう、車を置いて避難する場合はドアを開けたまま鍵は付けたままにする(高速では道路脇にキーを置くルールがある)

車での避難については車で避難するときの注意点も参照してください。

買い物中(商業施設・スーパー)にいた場合

  1. カートや棚から離れて低い姿勢でその場に伏せる(棚の近くは倒れてくる危険)
  2. 揺れが収まったら係員の誘導に従う
  3. 出入口が塞がれていても慌てない——非常口・別の出口を探す
  4. 駐車場・地下では天井・柱の崩落に注意しながら移動

家族との連絡:音声通話より「テキスト」

大規模災害時は音声通話は繋がりにくくなるため、以下の順で試す:

  1. SNS・メッセージアプリのテキスト(LINE・メッセージ等)——音声より繋がりやすい
  2. 災害用伝言ダイヤル「171」——録音・再生で家族に状況を伝えられる(詳細は災害用伝言ダイヤル171の使い方
  3. 各キャリアの災害用伝言板(docomo・au・SoftBankそれぞれ提供)
  4. Twitterなどのオープンなテキスト投稿——家族以外も状況を確認できる

事前に**「被災したら171に録音する」「〇〇公園に集合」などの家族ルール**を決めておくと当日の混乱が減ります。

徒歩帰宅の判断基準

原則:交通機関が復旧するまで安全な場所に留まる

やむを得ず徒歩帰宅を判断する場合のチェック:

  • 平時で**2時間以内(約8〜10km)**の距離か
  • 水・食料(最低1食分)・スマホの充電がある状態か
  • 安全な経路が確認できるか(地図アプリで確認)
  • 夜間・大雨・余震が続く状況でないか

帰宅困難者支援ステーション(コンビニ・学校・区施設など)を活用しながら休憩を挟んで移動しましょう。

ひとり暮らしの場合は帰宅先に人がいないため、判断基準が変わります。一人暮らしの防災対策も参照してください。

外出時の0次備蓄:バッグに入れておくもの

外出先での被災に備えてバッグに入れておくと安心なもの:

  • モバイルバッテリー(フル充電を維持)
  • 現金・小銭(2,000〜5,000円程度)——通信障害・キャッシュレス決済不可の場合に必須
  • 水(小ペットボトル1本)
  • 常備薬
  • ホイッスル・防災笛
  • マスク・ウェットティッシュ

→ バッグに入れる0次備蓄の考え方は備蓄の置き場所・分散収納でも紹介しています。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

地震が起きたらすぐに家に帰るべきですか?
大規模地震直後は「むやみに帰宅しない」が基本方針です。倒壊・火災・通行止めなどで帰路が危険になる可能性があり、道路・交通機関の混乱時に帰宅を急ぐと被害に巻き込まれるリスクが増します。自分の安全を確保し、状況を見極めてから移動を判断してください。
家族との連絡はどうすればいいですか?
音声通話は回線が混雑してつながりにくくなります。①SNS・メッセージアプリのテキスト②災害用伝言ダイヤル「171」(録音・再生可能)③携帯各社の災害用伝言板を優先的に使いましょう。事前に家族で「171を使う」「ある場所で落ち合う」などのルールを決めておくことが重要です。
徒歩で帰宅してよいのはどんな場合ですか?
原則として「交通機関が全面復旧するまで会社・安全な場所に留まる」が推奨されます。やむを得ず徒歩帰宅する場合、平時なら2時間以内の距離が目安です。十分な水・食料・スマホの充電がある状態で、安全な経路が確認できてから出発してください。夜間・大雨・余震が続く状況での徒歩帰宅は避けてください。

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