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図解手帖 ZUKAI TECHO

衣類の品質表示タグの見方|混用率・素材表示・はっ水の意味と買う前のチェック

服の内側の品質表示タグは家庭用品品質表示法に基づく表示です。繊維の組成(混用率%)の読み方、「○○%以上」「その他繊維」の意味、はっ水表示ができる条件、表示者名の役割を1枚図解で整理。買う前にタグで手入れの手間を見分けるポイントをまとめます。

家事 読了 4 分 公開:
衣類の品質表示タグの読み方を混用率・特殊表示・はっ水・表示者名の5つのポイントで整理した図解
衣類の品質表示タグの読み方を混用率・特殊表示・はっ水・表示者名の5つのポイントで整理した図解

服を買うとき、値段とデザインは見ても内側のタグ(品質表示)を見ない人は多いはずです。このタグは家庭用品品質表示法という法律に基づく表示で(出典:消費者庁)、素材の内訳・洗い方・表示の責任者という「その服と長く付き合うための情報」が詰まっています。この記事は**「買う前に見る」ためのタグの読み方**です。洗い方の記号は洗濯表示の読み方、記号の全体像は暮らしのマーク・記号辞典へ。

結論:買う前に見るのはこの5つです。

  1. 繊維の組成(混用率%)——素材の内訳。手入れの手間がわかる
  2. 部位ごとの表示——本体とリブ・裏地などで素材が違うことがある
  3. 「○○%以上」「その他繊維」——法律で認められた省略表記
  4. はっ水——基準を満たしたときだけ表示できる性能表示
  5. 表示者名と連絡先——品質の責任者。トラブル時の問い合わせ先

繊維の組成|「何が何%」で手入れの手間がわかる

品質表示の中心は繊維の組成です。製品に使われている繊維の名前と、質量に占める割合(混用率)を%で示します(出典:消費者庁・繊維製品品質表示規程)。表示には製品全体でまとめる方法と、「本体:綿100%/リブ部分:ポリエステル65%・綿35%」のように部位を分けて示す方法があります。えりや袖口だけ素材が違う服は珍しくないので、部位表示があるかも見ておきましょう。

なお、混用率の表示には**法律で定められた許容範囲(誤差の幅)**があります。たとえば100%表示は毛でマイナス3%以内、毛以外でマイナス1%以内など、表示と実際に小さな差があり得る前提の制度です。

特殊な表記|「80%以上」「その他繊維」は手抜きではない

タグには省略形の表記も登場しますが、これらは法律で認められた正式な方法です(出典:消費者庁)。1種類の繊維が80%を超える製品は**「ポリエステル80%以上・その他繊維20%未満」のようなまとめ表記ができます。また混用率10%未満の繊維が2種類以上ある場合は、繊維名をまとめて「その他繊維」等とし、合計の%を併記する書き方ができます。さらに靴下・手袋・ブラジャーなど%表示が難しいと指定された製品では、%を付けずに繊維名を並べる「列記表示」**(3つ目以降を「その他繊維」「その他」に一括可)が認められています。見慣れない表記でも、規程に沿った表示です。

はっ水|「書けるのは基準を満たしたときだけ」

レインコートなどに付く**「はっ水(水をはじきやすい)」の表示は、JISの試験で規定の水準以上のはっ水度があるときだけ使える**表示です(出典:消費者庁)。逆に、規定によるはっ水表示のない製品には、はっ水性をうたう用語を使うこと自体ができません。つまりタグの「はっ水」は宣伝文句ではなく、試験の裏付けがあるサインです。洗濯によりはっ水効果が落ちる製品には、その旨の付記も求められています。雨の日の衣類・靴のケアは雨の日の靴・傘ケアへ。

洗い方の記号|JIS共通。買う前に「洗えるか」を見る

タグの洗濯記号はJIS L0001に基づく共通記号で、洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの順に並びます(出典:消費者庁)。買う前に見るポイントはひとつ、「家で洗える服か」。手洗い記号やドライクリーニング指定の服は、その分手入れの手間とコストがかかります。記号の詳しい読み方は洗濯表示の読み方、手洗い服の扱いはおしゃれ着・手洗いの基本にまとめています。ウールなど動物繊維が多い服は衣類の虫食い対策もセットでどうぞ。

表示者名|タグは「責任者の名刺」でもある

品質表示には、表示者の氏名(名称)と住所または電話番号を付記することが必要とされています(出典:消費者庁)。色落ち・縮み・毛玉などのトラブルが起きたとき、この表示者が品質表示に関する問い合わせ先になります。海外通販などで表示者の記載が見当たらない衣類は、品質面で確認手段が乏しいということ。買う前のチェックポイントのひとつになります。

本記事は制度の一般的な情報です。表示の規程は改正されることがあります。最新は消費者庁(家庭用品品質表示法)の公式情報でご確認ください。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

「綿100%」と書いてあれば必ず綿だけでできているのですか?
表示には法律上の許容範囲(誤差の幅)が定められています。100%表示の場合、毛はマイナス3%以内、毛以外はマイナス1%以内の誤差が認められています(消費者庁・繊維製品品質表示規程)。実質的にはほぼ綿と考えて問題ありませんが、「表示=厳密に100.0%」ではないことは知っておくと安心です。
「その他繊維」とは何ですか?
混用率が小さい繊維をまとめて表示する方法です。たとえば混用率10%未満の繊維が2種類以上ある場合は繊維名をまとめて合計%と併記でき、靴下・手袋など%表示が難しいと指定された製品の列記表示では%なしで「その他繊維」「その他」と一括表記することが認められています。何の繊維かを知りたい場合は、タグに記載された表示者に問い合わせることができます。
品質表示タグは切ってしまってもいいですか?
法律上、着る人が切ってはいけないという決まりはありません。ただしタグには素材・洗い方に加えて表示者の名称と連絡先が記載されており、色落ちや縮みなどのトラブル時の問い合わせ先になります。切る場合も、どの服のタグか分かる形で保管しておくのがおすすめです。

出典・参考情報

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