自転車ヘルメットはなぜ今話題?着用率21.2%と安全規格マークの見方
無印良品が「風が抜ける自転車ヘルメット」を2026年8月19日に発売し、SNSで注目を集めています。警察庁調査の着用率は全国平均21.2%。消費者庁が指摘した「規格を満たさない自転車用ヘルメット表示」の問題もあわせ、選ぶときに見る観点を図解で整理します。
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**自転車ヘルメットがふたたび話題になっています。**無印良品が「風が抜ける自転車ヘルメット」を2026年8月19日に発売し、発売前からSNSで反応が広がりました。背景には、着用率が2割前後で伸び悩んでいるという統計上の事情があります。
いま何が起きているか
良品計画は2026年7月28日、「風が抜ける自転車ヘルメット」を8月19日から一部店舗とネットストアで順次発売すると発表しました(公式ニュースリリース)。同じ5色展開の「20型自転車」も同時発売です。
発表直後からSNSでは「髪型が崩れにくそう」「見た目のハードルが下がった」といった反応が目立ち、発売前から話題化しました。ヘルメットそのものの新商品がここまで注目されるのは、やや珍しい動きです。
なぜ今話題なのか
理由は2つあります。
1つは、開発の経緯が公表されていることです。この商品は、2024年に警視庁・青山学院大学・山野美容専門学校・良品計画が発足した「みんなのヘルメットプロジェクト」から生まれたものだと公式に説明されています。「暑い・蒸れやすい」「髪型が崩れる」「見た目に抵抗がある」「持ち運びに困る」という、着用が進まない理由そのものを出発点にした、という文脈が伝わりやすい形になっています。
もう1つは、着用率の低さです。警察庁が令和7年6月に全国5万3397人を対象に行った着用率調査では、全国平均は21.2%。都道府県別では愛媛の70.3%から大阪の7.2%まで、10倍近い開きがあります。2023年4月に努力義務化されてから3年が経ってなお、地域差を含めて定着したとは言いにくい状態が続いています。「かぶらない理由」を減らす商品が注目される土壌がある、ということです。
選ぶときに見る観点
推奨や優劣ではなく、比べるときの軸として4つに整理します。
① 自転車用の安全規格マークがあるか。 日本では自転車用ヘルメットに法令上の規格・基準がなく、民間団体の安全基準が判断材料になります。代表的なのはSGマーク(製品安全協会)、JCF公認/推奨マーク、CEマークです。SGマークとJCFマークは、認証を受けた製品が各団体のサイトで公表されています。
② サイズと調整機構。 頭囲が合っていないと保持機能が働きません。後頭部のダイヤルなど、かぶった状態で調整できる仕組みがあるかを見ます。
③ 重さと通気の構造。 蒸れや重さは着用が続かない主要因として挙げられています。夏場に使うなら、通気口やライナー構造の説明があるかを確認します。
④ 販売元と問合せ先の表示。 消費者庁は、ネット通販で買う場合は国内の問合せ先が表示されている製品を選ぶよう案内しています。
注意点|「自転車用」の表示は鵜呑みにしない
消費者庁は2024年12月、自転車用ヘルメットを標ぼうする商品を販売していた事業者3社に対し、景品表示法にもとづく措置命令を行いました。欧州の安全規格に適合しているかのような表示をしていたものの、実際には適合していなかった、というものです。
寄せられた相談には、「CE安全基準認証済」とあったが届いた製品の表示はEN812(産業用ヘルメットの規格)で、自転車用のEN1078ではなかった、という例もあります。工事用・作業用ヘルメットは自転車用の代わりにはなりません。マークの有無だけでなく、どの規格かまで見るのが安全側の確認です。
なお、ヘルメットは自転車まわりの点検項目の1つにすぎません。乗る前の点検は自転車の安全点検「ぶたはしゃべる」にまとめています。SGマークをはじめとした各種マークの意味は家電・製品の安全マーク早見表もあわせてどうぞ。
この記事を書いた人
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よくある質問
- 自転車ヘルメットの着用は義務ですか?
- 道路交通法では2023年(令和5年)4月から、年齢を問わず「努力義務」とされています。着用しないこと自体への罰則はありませんが、警察庁は着用を呼びかけています。詳しくは自転車の安全ルールの記事もあわせて確認してください。
- 「CEマーク付き」と書かれていれば自転車用ですか?
- 必ずしもそうとは限りません。消費者庁は2024年12月、自転車用ヘルメットを標ぼうする商品を販売する事業者3社に景品表示法にもとづく措置命令を行っています。相談事例には、表示はCE適合とあったが実際は産業用ヘルメットの規格(EN812)で、自転車用の規格(EN1078)ではなかったというものもありました。規格の番号まで確認するのが確実です。
- SGマークとJCFマークはどう違いますか?
- SGマークは製品安全協会(CPSA)が定める基準に適合した製品に付く任意の認証で、対人賠償保険が付帯します。JCF公認/推奨マークは日本自転車競技連盟によるもので、競技用途を想定した基準です。いずれも認証を受けた製品は各団体のサイトで公表されており、個別に確認できます。
出典・参考情報
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