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図解手帖 ZUKAI TECHO

雷から身を守る方法|安全な場所・危険な場所と20分ルール

雷鳴が聞こえたときの正しい避難行動を図解で整理。安全な場所(鉄筋コンクリート建物・自動車)と危険な場所(開けた場所・木の下)の違い、高い物体の保護範囲、雷が止んでから待つ時間まで気象庁の情報をもとに解説します。

防災 読了 4 分 公開:
雷から身を守る方法(安全な場所・危険な場所・保護範囲・待機時間)をまとめた図解
雷から身を守る方法(安全な場所・危険な場所・保護範囲・待機時間)をまとめた図解

雷は「光ってから逃げる」では間に合いません。雷鳴が聞こえた時点で、すでに落雷の射程内です。どこが安全でどこが危険か、待つ時間はどれくらいかを、気象庁と日本大気電気学会の情報から整理しました。

雷鳴が聞こえたら、もう危険圏の中

雷の音は約10km先まで届きます。つまり音が聞こえるということは、次の一発が自分の頭上に落ちてもおかしくない距離にいるということです。「まだ遠いから大丈夫」という判断はできません。

雷・突風・急な大雨は、いずれも同じ積乱雲が起こす現象です。次のサインが出たら、雷を含めた一式が来ると考えて動き始めてください。

  • 真っ黒い雲が近づき、あたりが急に暗くなる
  • 雷鳴が聞こえる、雷光が見える
  • 冷たい風が吹き出す
  • 大粒の雨やひょうが降り出す

安全な場所・危険な場所

安全な場所

気象庁は次の空間を安全としています。

  • 鉄筋コンクリート建築の内部
  • 自動車の内部(オープンカーは不可)、バス・列車の内部
  • 木造建築の内部も基本的に安全

自動車の中が安全なのは、金属ボディが電流を外へ逃がすためです。窓を閉め、車体の金属部分に触れないようにして待ちます。

危険な場所

  • グラウンド・ゴルフ場・屋外プール・堤防・砂浜・海上などの開けた場所
  • 山頂や尾根などの高いところ
  • 高い木の下(下記)

木の下はいちばん危険

高い木は雷を引き寄せます。さらに、木に落ちた雷が近くの人へ飛び移る側撃雷が起こります。雨宿りのつもりで木の下に入るのは、最も避けたい行動です。

やむを得ず木の近くにいる場合でも、幹や枝葉から最低2m以上離れてください。日本大気電気学会は、立ち木では4m離れていても側撃の危険があるとしています。

逃げ込む建物がないときの「保護範囲」

屋外で建物にも車にも入れない場合の、次善の位置取りです。

電柱・煙突・鉄塔など高さのある物体があるとき、次の両方を満たす範囲が比較的安全とされます。

  1. その物体から4m以上離れる
  2. 物体の頂上を45度以上の角度で見上げる範囲に入る

ただしこの保護範囲は、安全を保証するものではありません。範囲内でも座ったり寝ころんだりしないでください。地面に接した部分から電流が入り、しびれ・痛み・やけどを起こすことがあります。姿勢を低くしつつ、地面との接触は足だけにとどめるのが原則です。

屋内に入ったあとの注意

建物の中でも、雷の電流は電線や配管を伝って入ってきます。

  • すべての電気器具・天井・壁から1m以上離れるとさらに安全
  • 固定電話の受話器、シャワー、水まわりの蛇口は使わない
  • 停電に備え、明かりの場所を確認しておく(停電への備えと対処

待つ時間は「20〜30分」

雷が止んだように見えても、雷雲は数km先から落雷を起こします。

  • 気象庁:雷の活動が止み、20分以上経過してから移動する
  • 日本大気電気学会:最後の雷鳴から30分たって次の雷鳴が聞こえなければ、屋外活動を再開してよい

体感ではなく時間で区切ってください。屋外イベントや子どもの活動では、日本大気電気学会が「早めに中止する勇気」を最善の対策として挙げています。

出かける前・活動前にリスクを確認する

気象庁の雷ナウキャストは、雷の激しさと落雷の可能性を1km四方・10分ごとに、1時間先まで表示します。屋外の予定がある日は出発前に確認しておくと、そもそも雷に遭わずに済みます。

雨量の危険度はキキクル(危険度分布)の見方、警報・注意報の意味は警報・注意報の違いと生活の判断で確認してください。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

木の下で雨宿りするのは危険ですか?
危険です。高い木は雷を引き寄せるうえ、木に落ちた雷が近くの人へ飛び移る「側撃雷」が起こります。日本大気電気学会は、立ち木からは4m離れていても側撃の危険があるとしています。やむを得ず木の近くにとどまる場合でも、幹や枝葉から最低2m以上(可能な限り遠く)離れてください。安全なのは木の下ではなく、建物か自動車の中です。
自動車の中は本当に安全ですか?
気象庁は安全な空間として「鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部」を挙げています。金属のボディが雷の電流を外側へ逃がすためです。窓を閉め、ドアの金属部分やハンドルなど車体の金属部に触れないようにして待ってください。オープンカー・オートバイ・自転車は保護されません。
雷が止んだあと、どのくらい待てば外に出られますか?
気象庁は「雷の活動が止み、20分以上経過してから」安全な空間へ移動するとしています。日本大気電気学会はより安全側に、最後の雷鳴から30分たって次の雷鳴が聞こえなければ屋外活動を再開してよいとしています。空が明るくなっても雷雲は数km先から落雷させることがあるため、体感で判断せず時間で区切るのが確実です。

出典・参考情報

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