家庭の防災訓練のやり方|9月1日に30分でできる6つの確認
家庭でできる防災訓練を6項目のチェックリストで整理。持ち出し袋を実際に背負う・避難路を歩く・171を体験利用するなど、9月1日の防災の日と防災週間に30分で実施できる内容を図解で解説します。
防災の備えは「買って置く」までで止まりがちです。年に1回、実際に動かしてみる日を作ると、袋が重すぎる・電池が切れている・避難路が夜は真っ暗だった、といった実物のズレが見つかります。9月1日の防災の日に、30分でできる6項目をまとめました。
防災の日と防災週間
内閣府の閣議了解により、「防災の日」は毎年9月1日、昭和58年以降は毎年8月30日から9月5日までが「防災週間」と定められています。趣旨は、災害への認識を深め、備えを充実強化して被害の軽減に資すること。この週は自治体の訓練や配布物も集中するため、家庭の訓練を合わせると情報が集めやすくなります。
30分でできる家庭の防災訓練 6項目
① 家の中の「安全な場所」を歩いて確認する
各部屋で、大きな地震が来たときにどこにいれば安全かを実際に立って確認します。倒れる家具・割れるガラス・落ちる照明の下は避けます。危ない箇所が見つかったら、その場でメモを取り、後日固定します(家具の転倒防止と固定方法・窓ガラスの飛散対策)。
② 持ち出し袋を実際に背負って玄関まで運ぶ
置いてあるだけの袋は、たいてい重すぎます。実際に背負い、玄関まで歩いてみてください。走れない重さなら中身を減らします。同時に中身の期限(水・食料・電池・常備薬)を確認します。詳しくは非常用持ち出し袋の中身へ。
③ 避難場所まで実際に歩く
地図で見た経路と、歩いた経路は違います。ブロック塀・古い建物・冠水しやすいアンダーパス・夜の暗がりを確認してください。昼と夜の両方を歩けると理想です。避難場所そのものの確認はハザードマップの見方と避難場所確認、避難所の実際は避難所での過ごし方を参照してください。
④ 災害用伝言ダイヤル171を体験利用する
体験利用日には誰でも実際に録音・再生を試せます。 NTT東日本の案内によると、提供日は次のとおりです。
- 毎月1日・15日(0時〜24時)
- 正月三が日(1月1日0時〜1月3日24時)
- 防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)
- 1月15日9時〜1月21日17時
「キーにする電話番号」(家の固定電話や家族の携帯番号)をあらかじめ決めておかないと、本番で録音先がバラバラになります。家族で1つに決め、実際に録音まで通してみてください。使い方は災害用伝言ダイヤル171の使い方へ。
⑤ 備蓄の期限をチェックして入れ替える
年1回のこの日に、水・レトルト・カセットボンベ・簡易トイレの期限を確認します。期限が近いものは普段の食事に回して買い足す(ローリングストック)と、期限切れの山を作らずに済みます。ローリングストックのやり方・カセットコンロとボンベの備蓄・簡易トイレの使い方と備蓄量。
⑥ 集合場所と連絡ルールを紙に書いて共有する
スマホが使えない前提で決めます。
- 家族がバラバラのときの集合場所(第1・第2)
- 安否確認の手段の順番(171 →災害用伝言板 →SNS)
- 学校・職場からの帰宅可否の判断
書いたものは各自の財布・ランドセル・職場の机に1枚ずつ。詳しくは災害時の家族との連絡方法へ。
家族がそろわなくても訓練になる
全員そろう日を待つ必要はありません。災害は全員がそろっている時間に起きるとは限らないため、「一人のときに何をするか」を各自が確認するほうが実戦的です。集合場所と連絡ルールだけ紙で共有し、①②③は各自の都合で済ませる方式で十分機能します。
一人暮らしの場合は一人暮らしの防災、小さな子どもや高齢者がいる家庭は赤ちゃん・高齢者がいる家の防災も合わせて確認してください。離れて暮らす親の家は実家の防災点検が使えます。
関連記事
- 非常用持ち出し袋の中身——背負って歩ける重さにする
- ハザードマップの見方と避難場所確認——歩く前に経路を決める
- 災害用伝言ダイヤル171の使い方——体験利用日に一度試す
- 災害時の家族との連絡方法——手段の順番を決めておく
- ローリングストックのやり方——備蓄の期限切れを防ぐ
- 在宅避難の準備——避難所に行かない選択肢
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 防災週間はいつですか?
- 「防災の日」は毎年9月1日で、内閣府の閣議了解により昭和58年以降は毎年8月30日から9月5日までが「防災週間」と定められています。9月1日は1923年(大正12年)の関東大震災にちなむ日付です。この期間は自治体や事業者の訓練も集中するため、家庭の訓練を合わせておくと情報も集めやすくなります。
- 家族がバラバラの時間にしかいません。全員そろわないと訓練になりませんか?
- そろわなくてもかまいません。むしろ災害は全員がそろっている時間に起きるとは限らないため、「一人のときに何をするか」を各自が確認するほうが実戦的です。集合場所と連絡ルールだけ紙で共有し、持ち出し袋の確認や避難路の歩行は各自の都合のよい日に済ませる方式で十分機能します。
- 災害用伝言ダイヤル171は、訓練のために使ってもいいのですか?
- 体験利用日が設けられており、その日は誰でも実際に録音・再生を試せます。NTT東日本の案内によると、毎月1日と15日(0時〜24時)、正月三が日、防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)、1月15日9時〜1月21日17時が提供日です。実際に使ってみないと本番で操作に迷うため、家族の電話番号を「キーにする番号」として決めておき、一度は録音まで通してみてください。
出典・参考情報
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