コンテンツへスキップ
図解手帖 ZUKAI TECHO

梅雨型熱中症の予防|湿度と暑熱順化がカギ

梅雨時期は気温がそれほど高くなくても、湿度が高く汗が蒸発しにくいため熱がこもりやすいとされています。環境省などの情報をもとに、除湿・暑熱順化・水分塩分など家庭でできる予防のポイントを図解で整理します。

健康 読了 3 分 公開:
梅雨型熱中症を防ぐ5つのポイント(除湿・暑熱順化・水分塩分など)の図解
梅雨型熱中症を防ぐ5つのポイント(除湿・暑熱順化・水分塩分など)の図解

梅雨の時期は、気温がそれほど高くなくても熱中症が起こることがあります。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体の熱がうまく逃げないためで、こうした状態は「梅雨型熱中症」と呼ばれることがあります。まだ体が暑さに慣れていない時期でもあり、油断しやすいのが特徴です。この記事では、環境省・厚生労働省の情報をもとに、家庭でできる予防のポイントを行動単位で整理します。

なお本記事は一般的な予防の目安をまとめたものです。具体的な症状や体調の不安がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

梅雨型熱中症が起こるしくみ

人は汗が蒸発するときに体の熱を奪うことで体温を下げています。ところが湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、汗をかいても体温が下がりにくくなるとされています。梅雨時期は雨の合間に急に気温が上がることもあり、気温の数字だけを見ていると暑さ対策が後回しになりがちです。気温だけでなく湿度も合わせて意識することが、この時期のポイントになります。

室内の湿度を下げる

エアコンの除湿(ドライ)運転や除湿機を使い、室内の湿度を下げると体感が和らぎ、熱がこもりにくくなるとされています。湿度の目安は60%以下です。温度計・湿度計を見やすい場所に置き、感覚ではなく数値で確認する習慣をつけてください。室温が高い場合は冷房も合わせて使い、温度と湿度の両方を管理することが大切です。

体を暑さに慣らす(暑熱順化)

本格的な暑さの前に、ウォーキングや軽い運動などで少しずつ汗をかく習慣をつけると、体が暑さに慣れて汗をかきやすくなり、体温を調節しやすくなるとされています。これを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。梅雨の晴れ間や涼しい時間帯を使い、無理のない範囲で進めるのが目安です。入浴で軽く汗をかくのも一つの方法とされています。

のどが渇く前に水分・塩分をとる

厚生労働省などは「のどが渇く前に飲む」ことをすすめています。一度に大量に飲むのではなく、こまめに少しずつとるのが基本です。大量に汗をかいたときは水分だけでなく塩分も補う必要があるとされています。ただし持病などで水分・塩分の摂取に制限がある方は、かかりつけ医の指示に従ってください。

睡眠・朝食で体調を整える

睡眠不足や朝食を抜いた状態は、体調をくずしやすく暑さに弱くなる一因とされています。梅雨は気圧や気温の変化で自律神経が乱れやすい時期でもあるため、規則正しい睡眠と食事で体調を整えておくことが、熱中症の予防にもつながると考えられています。

熱中症警戒アラートを確認する

環境省・気象庁は、暑さ指数(WBGT)が危険なレベルに達する見込みのとき「熱中症警戒アラート」を発表しています。環境省の熱中症予防情報サイトや公式のLINE・メール配信で確認できます。アラートが出た日は屋外の運動や外出を控え、室内でも温度・湿度の管理を優先してください。室温・湿度・水分補給の基本は熱中症対策の基本に、夏の疲れの整え方は夏バテの整え方にまとめています。

出典:環境省 熱中症予防情報サイト厚生労働省 熱中症関連情報

シェア・保存 でシェア LINE

この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

梅雨型熱中症は普通の熱中症と何が違う?
起こるしくみの違いです。真夏の熱中症は高い気温が主因ですが、梅雨型は気温がそれほど高くなくても湿度が高く汗が蒸発しにくいため、体に熱がこもって起こりやすいとされています。屋内でも発生しうる点に注意が必要です。
暑熱順化(しょねつじゅんか)とは何ですか?
体を少しずつ暑さに慣らすことを指します。ウォーキングや軽い運動などで汗をかく習慣をつけると、汗をかきやすく体温を調節しやすい体になるとされています。本格的な暑さの前から、無理のない範囲で進めるのが目安とされています。
エアコンの除湿だけでも効果はありますか?
湿度を下げること自体は梅雨時期の対策として有効とされていますが、室温が高い場合は冷房や温度管理も合わせて行うことが大切です。温度計・湿度計で数値を確認しながら調整してください。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

出典・参考情報

  • 図解 読了 3 分

    虫刺されの手当て

    蚊・ムカデ・ブヨなど夏に多い虫刺されの基本的な応急処置を解説します。日本赤十字社・消費者庁等の公式情報に基づく一般的な手当の手順と、病院を受診すべき症状の目安を紹介します。

  • 図解 読了 5 分

    夏バテの整え方|環境・食事・睡眠で自律神経を守る

    夏バテの主な原因は冷房による室内外の温度差や、発汗による水分・ミネラル不足、睡眠の質の低下です。環境調整・食事・睡眠の3つの柱で対策する方法を、農林水産省・厚生労働省の公式情報をもとに解説します。

  • 図解 読了 4 分

    食中毒は夏だけじゃない|統計で読む実態

    2025年の食中毒統計を読むと、事件数1位は生魚のアニサキス、患者数1位は冬のノロウイルス。「夏の細菌」のイメージだけでは守れません。家庭で年間を通して何に気をつけるかをデータから図解します。

健康・季節の体調管理をすべて見る →

広告・アフィリエイト等の取り扱いについては 掲載方針 をご覧ください。