風邪に抗生物質は効かない|新常識
「風邪をひいたら抗生物質」はもう古い常識です。かぜの多くはウイルスが原因で、細菌の薬である抗菌薬は効きません。不要な使用は薬剤耐性菌を増やします。理由と正しい考え方を1枚図解で整理します。
「風邪をひいたら抗生物質をもらう」——長くそう考えられてきましたが、これは見直すべき習慣です。かぜの多くはウイルスが原因で、細菌の薬である抗菌薬(抗生物質)は効きません。むしろ不要な使用は、薬が効かない菌を増やしてしまいます。
本記事は一般的な情報です。症状の診断や薬の要否は医師が判断します。自己判断での服薬・中止は避けてください。
かぜはウイルス、抗菌薬は細菌の薬
抗菌薬は「細菌」をやっつける薬で、「ウイルス」には効きません。かぜの多くはウイルスによるものなので、抗菌薬を飲んでも治りは早まりません。厚生労働省の「抗微生物薬適正使用の手引き」でも、通常のかぜに抗菌薬を投与しないことが推奨されています。
昔の常識と今の常識
| 昔の常識 ✕ | 今の常識 ◯ | |
|---|---|---|
| 風邪のとき | 念のため抗菌薬をもらう | かぜには効かないので使わない |
| 目的 | 早く治す | かぜには治りを早める効果はない |
| 飲み方 | 余った薬を自己判断で飲む | 医師の処方・指示に従う |
なぜ大事か:薬剤耐性(AMR)
抗菌薬を不適切に使うと、**薬が効かない「薬剤耐性菌(AMR)」**が増えます。耐性菌が広がると、いざ本当に必要なときに抗菌薬が効かず、重症化や命の危険につながります。「自分のため」だけでなく「みんなのため」に、適正な使用が大切です。
やってしまいがちな失敗
「念のため」と抗菌薬を求める、前に処方されて余った抗菌薬を自己判断で飲む——どちらも避けたい行動です。かぜの療養は、休養・水分・症状をやわらげる対症療法が基本。必要な抗菌薬は、医師が診断して処方します。
情報の正確性について:本記事は公開時点の公的情報にもとづく一般的な知識です。診断・治療・処方は医師の判断によります。詳しくはAMR臨床リファレンスセンター・厚生労働省の情報をご確認ください。
風邪・感染症予防は風邪・季節の感染症予防、冬の同時流行対策は冬の同時流行に備える家庭の工夫、暮らしの新常識は暮らしの新常識まとめも参考にしてください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
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よくある質問
- 風邪に抗生物質(抗菌薬)は効かないのですか?
- かぜの多くはウイルスが原因で、抗菌薬は細菌に対する薬のため、かぜには効きません。厚生労働省の「抗微生物薬適正使用の手引き」でも、通常のかぜに対して抗菌薬を投与しないことが推奨されています。AMR臨床リファレンスセンターも同様に呼びかけています。
- なぜ不要な抗生物質を避けるべきなのですか?
- 抗菌薬を不適切に使うと、薬が効かない「薬剤耐性菌(AMR)」が増えてしまうためです。耐性菌が広がると、本当に抗菌薬が必要な感染症のときに効かなくなり、重症化のリスクが高まります。社会全体の問題として、適正な使用が求められています。
- 抗生物質が必要なのはどんなときですか?
- 細菌による感染症(一部の肺炎、溶連菌感染症など)には抗菌薬が有効です。必要かどうかは医師が診断して判断します。処方された場合は、自己判断で途中でやめず、指示通りに飲み切ることが大切です。残った抗菌薬を自己判断で飲むのは避けてください。
出典・参考情報
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