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図解手帖 ZUKAI TECHO

被災後の手続き|罹災証明書の流れ

災害で家が被害を受けたら、支援金・税の減免・保険請求に「罹災証明書」が必要です。申請期限は原則3か月。被害区分ごとに使える支援、必要書類、認定に納得できないときの二次調査まで1枚図解で整理します。

防災 読了 5 分 公開: 最終更新:
罹災証明書の申請の流れを示した図解
罹災証明書の申請の流れを示した図解

災害で家が被害を受けたとき、その後の支援を受けるために必要なのが罹災証明書です。支援金・税の減免・保険請求などに使われます。手続きでつまずかないために、まず被害を写真で記録し、申請の流れを知っておきましょう。

⚠ 申請期限:原則、災害発生から3か月以内 期限を過ぎると受け付けてもらえない場合があります。片づけや修理に追われていても、申請だけは早めに。期限は自治体・災害の規模で異なるため、必ずお住まいの自治体の案内を確認してください。

罹災証明書とは

市区町村が発行する、住宅の被害の程度を証明する書類です。被災者生活再建支援金、税・保険料の減免、各種融資、保険金請求などの場面で必要になります。被害の程度は内閣府の基準で「全壊」「大規模半壊」などの区分に認定され、どの区分になるかで受けられる支援が変わります

被害区分と使える支援の早見表

被害区分目安主な支援の例
全壊住めない状態生活再建支援金(基礎+加算)、税・保険料減免、公費解体など
大規模半壊大規模な補修なしには住めない生活再建支援金(基礎+加算)、応急修理、減免など
中規模半壊相当規模の補修が必要生活再建支援金(加算のみ)、応急修理、減免など
半壊補修すれば住める応急修理、税・保険料減免など
準半壊一部の補修が必要応急修理(半壊より少額)など
準半壊に至らない(一部損壊)軽微な被害支援は限定的。自治体独自の見舞金などがある場合も

支援の内容・金額は災害の規模(支援法の適用有無)や自治体で変わります。「自分の区分で何が使えるか」を証明書の交付時に窓口で必ず確認してください。区分が1つ違うだけで受けられる支援が大きく変わるため、認定は重要です。

申請の流れ

1. まず被害を写真で記録する

建物の4方向+損傷部分の接写。浸水はメジャーや目印と一緒に深さが分かるように撮ります。復旧・廃棄の前に証拠を残す——撮ってから片づけるのが鉄則です。

2. 市区町村の窓口へ申請する

被災した建物のある自治体に申請します。マイナポータル(ぴったりサービス)でオンライン申請できる自治体もあります。

3. 現地調査を受ける

調査員が内閣府の基準で被害を認定します。まず外観中心の第1次調査が行われ、立ち会いを求められることもあります。被害が明らかに軽微な場合は、写真だけで判定する「自己判定方式」で早く交付される自治体もあります。

4. 証明書の交付(目安1〜2週間)

大規模災害時は時間がかかることもあります。交付を待つ間も、火災・地震保険の請求は並行して進められます(保険会社の調査は自治体の調査とは別です)。

申請に必要な書類

  • 申請書(自治体の窓口・サイトで入手。統一様式化が進んでいます)
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 被害状況の写真(あれば調査・判定がスムーズに)
  • 代理申請の場合は委任状

なお、家財や車など住宅以外の被害には、罹災証明書ではなく「罹災届出証明書」を発行する自治体があります。窓口で被害の内容を伝えて確認しましょう。

認定に納得できないとき(二次調査)

第1次調査は外観中心のため、内部の被害が反映されず実態より軽い区分になることがあります。結果に納得できないときは、建物内部まで確認する第2次調査を依頼できます。証明書の交付後でも再調査の依頼は可能です。

「もう認定されたから」とあきらめる前に、内部の損傷箇所の写真を揃えて窓口に相談してください。区分が変われば使える支援も変わります。

やってしまいがちな失敗

ショックで片づけや修理を先にしてしまい、被害の証拠が残らないのが最大の失敗です。必ず写真を先に。次に多いのが、外観だけの調査結果をそのまま受け入れてしまうこと。そして申請期限(原則3か月)切れです。

次の一手

災害はいつ来るか分かりません。今できる備えは、スマホに「4方向+接写+浸水深」の撮り方を覚えておくことと、ハザードマップで自宅のリスクを確認しておくことです。被災後の生活再建は保険と公的支援の両輪で進みます。保険側の手順は火災・地震保険 請求の流れにまとめています。

情報の正確性について:本記事は一般的な手続きの情報です。発行基準・必要書類・期限・支援内容は自治体や災害の規模で異なります。被災時はお住まいの自治体の案内に従ってください。

通電火災対策は通電火災を防ぐも参考にしてください。

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

罹災証明書とは何ですか?
災害で住宅が受けた被害の程度を証明する書類です。被災者生活再建支援金の申請、税金や保険料の減免、各種融資、保険金の請求などに必要となる場合があります。お住まいの市区町村が発行します。
申請の流れを教えてください。
(1) まず被害の状況を写真で記録(建物の4方向+損傷部分の接写、浸水は深さが分かるように)、(2) 片づける前に撮影しておく、(3) 市区町村の窓口へ申請書と本人確認書類を持って申請、(4) 調査員による現地調査、(5) 被害認定を経て証明書が交付(通常1〜2週間)、という流れです。
申請に期限はありますか?
原則として災害発生から3か月以内とされています(自治体や災害の規模により異なります)。期限を過ぎると受け付けてもらえない場合があるため、早めに申請してください。詳しくはお住まいの自治体の案内を確認しましょう。
認定結果に納得できないときは?
第1次調査(外観中心)の結果に不服がある場合、建物内部まで確認する第2次調査を依頼できます。証明書の交付後でも再調査の依頼は可能です。「思ったより軽い区分だった」ときは、あきらめる前に窓口へ相談してください。

出典・参考情報

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