地震が起きたときの行動
地震発生の瞬間から数分間の行動が、命の明暗を分けることがあります。「まず机の下に潜る」だけでは不十分です。場所別・家族構成別の正しい初動行動と、揺れが収まった後の安全確認手順を整理します。
地震発生の瞬間、最も重要なのは「頭と体を守ること」です。揺れの最中に動き回ることは転倒・落下物による怪我のリスクを高めます。消防庁の指針に基づく正しい初動は「まず低く・頭を守り・動かない」の3ステップ。この原則を場所別に当てはめて、家族全員が体で覚えておくことが命を守る備えになります。
揺れている最中の行動原則
「低く・頭を守り・動かない」 が基本原則です(DROP・COVER・HOLD ON)。
室内にいる場合
- 机・テーブルの下に潜り脚をつかむ
- 机がなければ頭を腕で覆ってしゃがむ(ダンゴムシのポーズ)
- 窓・本棚・冷蔵庫から離れる
- 揺れが収まるまで動かない
台所にいる場合
- コンロから離れ、落下物が少ない壁際にしゃがむ
- 現行のガスコンロは震度5強相当で自動遮断するため、揺れ中に火を消しに行く必要はない
外にいる場合
- 建物・ブロック塀・電柱から離れる
- カバンや腕で頭を守りながら広い場所に移動
- 自転車・車の運転中はゆっくり減速して路肩に停車
マンション高層階の注意:長周期地震動で揺れが大きく・長く続くことがある。家具固定の有無を事前に確認しておくことが特に重要。
揺れが収まった直後の行動
揺れが収まったら、以下の順に確認します。
- 自分と家族のけがを確認:出血・骨折の有無を確認してから動く
- 出口の確保:ドアを開けて脱出経路を確保する(変形してドアが開かなくなる場合がある)
- 火元確認:ガス臭がする場合は窓を開けてすぐ屋外へ
- 安全靴・スリッパを履く:ガラス・陶器の破片が床に散乱している場合がある
- 大きな余震に備えて頭上を確認:天井材・照明の落下リスクがある場所に長くいない
避難するか・在宅待機するかの判断
すぐに避難すべきケース:
- 建物が傾いている・大きなひびが入っている
- ガス漏れが疑われる
- 自宅周辺で火災が発生している
- 津波・土砂災害・河川氾濫の危険区域にいる
在宅待機でよいケース:
- 建物に構造的な損傷がない
- ライフラインが確保されている(または備蓄がある)
- ハザードマップで安全な地域と確認できる
子どもがいる家庭でやっておくべきこと
- 「ダンゴムシのポーズ」を毎年練習する:9月1日の防災の日が習慣化しやすい
- 集合場所と連絡手段を決める:子どもが一人でいる場合の行動ルール(どこに行く・誰に連絡する)
- 「171」(災害用伝言ダイヤル)の使い方を教える:スマホが繋がらなくても固定電話から使える
今日できる行動チェックリスト
- 自宅の家具転倒防止器具を確認・設置する
- 各部屋の「安全な場所」(頭を守れる場所)を確認する
- 家族の集合場所と連絡ルールを決める
- ハザードマップで自宅の危険区域を確認する
情報の正確性について:掲載内容は公開時点の一般的な知識をもとにしています。最新の推奨内容は内閣府・消防庁の公式情報をご確認ください。
地震発生前の室内安全対策は地震から身を守る室内対策で確認できます。自宅のリスク把握はハザードマップの見方と避難場所確認も参考にしてください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
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よくある質問
- 地震のとき、まず火を消しに行くべきですか?
- 消防庁の指針では「まず身の安全を確保する」が最優先です。揺れている最中に台所に向かうのは転倒・落下物による怪我のリスクがあります。現在のガスコンロは震度5強相当でマイコン安全センサーが自動遮断する製品が普及しているため、まず身の安全を確保し、揺れが収まってから火元を確認してください。
- 高層マンションでは地震時に何が特に違いますか?
- 超高層建物では長周期地震動により揺れが大きく・長く続く場合があります。家具の固定と、揺れが収まった後の転倒物による出口閉塞への対処が重要です。また、エレベーターは地震感知で自動停止するため、最寄り階で降りて徒歩で移動してください。停電時は懐中電灯が必須です。
- 子どもが一人でいるときに地震が起きた場合の行動を教えてください。
- 子どもには「ダンゴムシのポーズ」(頭を腕で守ってうずくまる)を繰り返し教えることが重要です。また「火を触らない・エレベーターを使わない・外に出て頭を守る」という3つのルールを家族で決め、子どもが一人でも判断できる言葉で伝えておきましょう。集合場所と待ち合わせルールも事前に決めておいてください。
出典・参考情報
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