スマホ時代の目の休め方
厚生労働省・e-ヘルスネットの情報をもとに、スマートフォン・パソコンの長時間使用による目への負担を軽減するための環境整備と休息習慣を整理します。治療・診断ではなく、光環境・距離・休憩頻度といった物理的条件の整え方に絞って解説します。
スマートフォン・パソコンの普及により、1日を通じて画面を見る時間が増えています。厚生労働省のVDT作業ガイドラインでは、作業環境の整備・適切な休憩・照明条件の確保が、目への負担軽減に役立つとされています。本記事は眼科的な治療・診断を目的とせず、環境と習慣の整備に関する一般的な情報を整理します。
目に負担がかかる主な要因
1. 距離が近い
スマートフォンを手で持って見るとき、画面との距離は30cm以下になりやすいとされています。近距離の作業は目のピント調節筋(毛様体筋)への負荷が大きくなりやすい状態です。厚生労働省のガイドでは40cm以上の距離を目安としています。
2. まばたきが減る
画面に集中しているとまばたきの回数が減るとされています。まばたきの減少は目の乾燥感に関係する可能性があります。意識的にまばたきを増やす、またはこまめに遠くを見て目の筋肉を緩める習慣が有効とされています。
3. 画面の輝度・コントラストが強い
暗い環境での高輝度画面の使用は、目への刺激が強くなる可能性があります。周囲の明るさに合わせた画面輝度の調整が一般的な対処法のひとつです。
VDT作業ガイドラインに基づく環境整備
厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、以下の環境条件が参考として挙げられています。
| 環境要素 | 推奨される目安 |
|---|---|
| 画面との距離 | 40cm以上 |
| 連続作業時間 | 1時間を超えないこと(その後に10〜15分の休憩) |
| 照明 | 画面への映り込みを避ける位置に照明を配置 |
| 画面の傾き | 目線が自然に少し下向きになる高さに設置 |
これらはパソコン作業を対象とした基準ですが、スマートフォンにも参考として活用できます。
目を休める習慣:20-20-20ルール
目の疲れ軽減の方法として「20-20-20ルール」が一般的に紹介されています。
20分作業したら → 20フィート(約6m)先を → 20秒間見る
特別な道具や場所が不要で、仕事中・勉強中に取り入れやすいルーティンです。タイマーやリマインダーアプリを活用することで習慣化しやすくなります。
画面環境の整備:具体的なポイント
画面の位置を調整する
- モニターやスマホ画面の上端が目線と同じかやや低い位置になるよう調整する
- 窓を背にして座ると画面に光が反射しやすいため、窓が側面になる向きに配置する
室内照明と画面輝度のバランスを保つ
- 暗い部屋で高輝度の画面を使わない
- 自動輝度調整(オートブライトネス)をオンにしておくと周囲の明るさに合わせて輝度が変わりやすい
ナイトモード・ブルーライトカット
就寝前は画面のナイトモード(暖色系表示)を活用することで、青色光の量を減らす設定が可能です。ただし設定効果は機種により異なります。
続くようであれば眼科へ
目の疲れ・かすみ・痛み・充血が継続する場合は、眼科への受診をおすすめします。本記事で紹介した方法はあくまで一般的な環境整備の情報であり、個人の症状や体質への対応ではありません。
情報の正確性について:本記事は厚生労働省・e-ヘルスネットの一般公開情報をもとにしています。目の症状が続く場合は眼科にご相談ください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 目の疲れを感じたらどうすればいいですか?
- 一般的には「遠くを見る(5〜10m先を20〜30秒程度)」「目を閉じてゆっくり休める」「温かいタオルを目の上にのせる」などが気分転換・休息として取り入れやすい方法とされています。目の痛み・かすみ・充血が続く場合は眼科にご相談ください。
- スマートフォンは何センチ離して見るのが良いですか?
- 厚生労働省のVDT作業ガイドラインでは、ディスプレイとの距離は40cm以上を目安としています。スマートフォンも同様に、なるべく顔から離して使うことが推奨されています。
- 夜のスマートフォン使用は目への影響がありますか?
- 画面から発せられるブルーライトが睡眠に影響するとする情報があります。また、暗い環境での強い輝度での使用は目への刺激が大きくなる可能性があります。就寝前1〜2時間の使用を控えることが一般的に推奨されています。
出典・参考情報
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