作り置き・残り物の安全な保存|冷まして・密封して・2日以内
作り置きや残り物の食中毒を防ぐ3原則は「冷ましてから冷蔵」「密封容器に入れる」「2〜3日以内に食べ切る」です。加熱後の保存ミスが最も多い食中毒の原因になります。
作り置きと残り物の食中毒を防ぐ基本は「冷ます→密封→2〜3日以内」の3原則だけです。調理した後の扱いを変えるだけで、加熱後の食中毒リスクを大幅に下げられます。
なぜ加熱後の食品でも食中毒が起きるのか
「火を通したから安全」という思い込みが最大の落とし穴です。
加熱で菌は死滅しますが、その後の保存中に再汚染・再繁殖が起きます。食中毒菌の多くは20〜40℃で最も繁殖しやすく、常温(室温)に長く置かれた料理は危険な状態になりえます。
厚生労働省の食中毒予防3原則は「①菌をつけない ②菌を増やさない ③菌をやっつける」ですが、加熱後の料理は③が済んだ状態であり、②を守ることが次の課題です。
安全な保存の3原則
1. 早めに冷ます(長く常温に置かない) ポイントは「素早く冷ます」こと。常温で長く置くほど菌が増えます。熱いものを大量に入れると庫内温度が上がり他の食品の鮮度も落ちるため、小分け・浅い容器・氷水を使って短時間で冷まし、早めに冷蔵します。「しっかり冷ましてから」と長く放置するのは逆効果です(詳しくは「粗熱を取ってから」は古い)。
2. 清潔な密封容器に入れる フタのない皿やラップをかけただけの容器は、冷蔵庫内でも他の食品や菌が触れるリスクがあります。密閉できる容器かジッパー付き保存袋を使うのが基本です。
3. 2〜3日以内に食べ切る 農林水産省・厚生労働省とも、家庭での作り置きは2〜3日以内を目安としています。卵・肉・魚を含むものは2日以内。見た目や臭いで判断せず、日数を守ることを優先してください。
保存のコツ:最初から小分けにする
鍋ごと保存せず、最初から1〜2食分ずつ小分けにして保存するのが最善策です。
- 食べる分だけ取り出せるため、残りを汚染するリスクがなくなる
- 再加熱も少量ずつで済み、電子レンジで2分で対応できる
- 鍋全体を何度も加熱・冷却する繰り返しが不要になる
やってはいけない失敗パターン
- 熱いまま冷蔵庫に入れる→庫内温度が上がり、他の食材の鮮度が落ちる
- 同じ菜箸・スプーンで何度もかき混ぜて保存→口に触れた食器を介した再汚染リスクがある
- 「においが大丈夫だったから食べた」→食中毒菌(黄色ブドウ球菌・腸炎ビブリオなど)は臭いが出ないものも多い
- 夏場に常温で一晩置く→高温多湿の季節は2時間以上の常温放置で危険な状態になりえる
今日から始める1アクション
作り置きを作ったら、容器に日付のメモを貼るだけ始めてください。「何日前に作ったか」が視覚的に分かるようになり、捨てるタイミングを迷わなくなります。
情報の正確性について:保存期間は料理の種類・保存環境によって異なります。判断に迷う場合は廃棄することを推奨します。特に乳幼児・高齢者・妊娠中の方の食事には十分な注意が必要です。
食品の期限の考え方は賞味期限と消費期限の違いで確認できます。夏の食中毒対策は夏の食中毒予防の基本も参考にしてください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
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よくある質問
- 作り置きは何日くらい日持ちしますか?
- 厚生労働省の食中毒予防の観点では、冷蔵保存した作り置きは2〜3日以内に食べ切ることが推奨されています。おかずの種類・調理法・保存容器の状態によって異なりますが、特に卵・肉・魚を含む料理は2日以内が安全です。酢を使った料理や醤油漬けは比較的長持ちします。
- 作り置きを温め直しながら数日食べても大丈夫ですか?
- 食べる分だけ取り出して加熱するのが基本です。鍋ごと何度も加熱・冷却を繰り返すと細菌が増殖しやすくなります。保存するときは最初から小分けにしておくと、使う分だけ取り出せて衛生的です。
- 熱い料理をすぐに冷蔵庫に入れてはいけませんか?
- 熱いまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がり、他の食品の鮮度に影響します。また、急激な温度変化で容器が破損するリスクもあります。長く常温に置くと細菌が増えるため、小分けやうちわ・氷水で“素早く”冷まし、早めに冷蔵するのが安全です。熱いものを大量に入れて庫内温度を上げすぎない範囲で、できるだけ早く冷やしましょう。
出典・参考情報
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