家庭用消火器の選び方・使い方・点検・処分
家庭用消火器の種類(粉末・強化液)の選び方・設置場所・使い方(PASS手順)・点検方法・使用期限(10年)・正しい処分方法まで、住宅防火の基本を図解チェックリストでまとめました。
家庭用消火器は初期消火(火事が起きてから1〜2分以内の段階)に有効です。消防庁のデータでは、消火器を使った初期消火成功率は高く、住宅への常備が推奨されています。ただし使い方・点検・処分方法を知らないと、いざというときに使えません。
消火器の種類の選び方
家庭用消火器の主な種類:
| 種類 | 特徴 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 粉末消火器(ABC粉末) | 汎用性が高い。後片付けが大変 | 玄関・車庫 |
| 強化液消火器 | 油火災にも有効・再燃防止効果。後片付けが比較的容易 | キッチン周辺 |
| 住宅用消火器(スプレー型) | 小型・軽量・手軽。一般家庭向け | キッチン近く |
家庭向けの推奨:キッチン近くには油火災にも対応できる「住宅用消火器(強化液タイプ)」か「ABC粉末消火器」が適しています。
認定品の確認:消火器には検定マーク(消防庁・日本消防検定協会)がついている製品を選んでください。
設置場所の選び方
- キッチンから1〜2m以内でとっさに手が届く場所
- 取り出しやすい・見えやすい位置
- 高温(40℃以上)・多湿・直射日光は避ける
- 転倒防止対策をする(金具・スタンドで固定)
2〜3階建て住宅:各階に1本ずつの設置が推奨です。
使い方:PASSで覚える
P(Pin):安全ピン(黄色いリング)を抜く
A(Aim):ノズル(ホース)の先端を炎の根元に向ける
S(Squeeze):レバーを強く握る
S(Sweep):炎の根元を掃くように左右に噴射する
注意点:
- 消火器の噴射時間は10〜15秒程度と短い。迷わず素早く操作する
- 炎が天井に届いている・煙が充満している場合は初期消火をあきらめて逃げる
- 出口(逃げ道)を背にして使用する(消火に失敗したときすぐ逃げられる体勢)
点検・使用期限
点検の頻度:年1回(家庭用消火器の場合、自分での目視点検が基本)
点検項目:
- 外観に腐食・変形・破損がないか
- 安全ピンが抜けていないか
- 指示圧力計の針が「緑ゾーン」にあるか(加圧式の場合)
使用期限:製造から10年が目安(消火薬剤の劣化・容器の腐食リスク)。本体の底面に製造年が記載されています。
使用済み・期限切れ消火器の処分
消火器は自治体のごみとして捨てることができません。
処分方法:
- 消火器リサイクル推進センター(JFEMA)に電話・ウェブから回収依頼
- 消火器を販売しているホームセンター・防災用品店で引き取りを依頼
- メーカーに問い合わせ
処分費用(リサイクルシール代・回収費)が発生します。
火災警報器の設置・点検は住宅用火災警報器の設置・点検・交換も確認してください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- 家庭用消火器はどこに置けばよいですか?
- キッチン(台所)の近く・取り出しやすい場所に設置するのが基本です。ただしキッチンに置くと火事のときにとっさに近づけない場合があるため、キッチンから1〜2mの廊下・リビングに設置する方法もあります。玄関付近に1本置くのも有効です。高温・多湿・直射日光が当たる場所は避けてください。
- 消火器を使ったあとはどうすればよいですか?
- 一度レバーを握って噴射した消火器は内圧が下がるため、噴射を途中で止めても使用済みとして処分が必要です。使用済みの消火器はメーカー・販売店・消火器リサイクル推進センターに回収を依頼してください。自分でゴミとして捨てることは禁止されています。
出典・参考情報
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