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図解手帖 ZUKAI TECHO

土用・彼岸・節句…暦のことばの基本|日本の生活暦ガイド

土用・彼岸・節句・節分・雑節など、日本の暮らしに根づいた「暦のことば」の意味と成り立ちを図解で整理。二十四節気との違いや、現代の暮らしとの関係もわかりやすく解説します。

季節 読了 4 分 公開:
土用・彼岸・節句など日本の暦のことば基本ガイド図解
土用・彼岸・節句など日本の暦のことば基本ガイド図解

「土用の丑の日」「お彼岸」「節分」など、日本の暮らしに根づいた言葉は、古い暦(太陰太陽暦)の体系から来ています。現代はグレゴリオ暦(太陽暦)を使っていますが、これらの言葉は今も食事・行事・慣習の中で生き続けています。

日本の暦ことばの3つの体系

日本の伝統的な暦ことばは大きく3つの体系に分かれます。

1. 二十四節気(にじゅうしせっき):太陽の位置で1年を24等分。立春・清明・冬至など。詳細は二十四節気の基本ガイドを参照。

2. 雑節(ざっせつ):農耕や生活の季節区切りとして補足的に設けられた7つの特別期間。土用・彼岸・節分・入梅・半夏生・社日・八十八夜がこれにあたる。

3. 五節句(ごせっく):江戸幕府が公式行事として定めた5つの特別日。現代の年中行事(ひな祭り・端午の節句など)の元になっている。

雑節のおもなことば

土用(どよう)

意味:五行思想で「土」に対応する季節の変わり目の期間。立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間。年に4回あります。

現代との関係:「土用の丑の日にうなぎ」は夏の土用(7月下旬〜8月初旬)の慣習。土用は農作業・土木工事を避ける日とされていた時代から続く風習です。

よく聞かれる誤解:土用は「夏の1日」と思われがちですが、「18日間の期間」で、夏以外にも3回あります。

彼岸(ひがん)

意味:春分(3月)・秋分(9月)を中日(ちゅうにち)とした前後3日間ずつ、計7日間。

現代との関係:先祖の墓参り・仏壇への供え物の時期。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、春分・秋分が気候の転換点になることを指しています。

豆知識:春分・秋分は昼と夜の長さがほぼ等しくなる日で、国立天文台が毎年計算して決定します。そのため彼岸の時期は年によって1〜2日ずれます。

節分(せつぶん)

意味:本来は季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の前日すべてを指す言葉です。現代では「2月3日前後の立春の前日」だけを節分と呼ぶのが一般的です。

現代との関係:豆まき・恵方巻き。立春(2月4日前後)の前日に邪気を払う行事として定着しました。

入梅(にゅうばい)・半夏生(はんげしょう)・八十八夜(はちじゅうはちや)

農耕や天候と結びついた雑節の例:

  • 八十八夜:立春から88日目(5月1〜2日前後)。霜の心配がなくなる日。「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の茶摘み」
  • 入梅:太陽が黄経80度を通過する日(6月11日前後)。暦の上での梅雨入りの目安
  • 半夏生:夏至から11日目(7月1〜2日前後)。農作業の切り区切り。タコを食べる地域も

五節句(ごせっく)

江戸幕府が公式行事として定めた5つの日。現代の年中行事として定着しています。

節句日にち行事・食べ物
人日(じんじつ)1月7日七草粥
上巳(じょうし)3月3日ひな祭り・ちらし寿司
端午(たんご)5月5日こどもの日・柏餅・ちまき
七夕(しちせき)7月7日七夕・そうめん
重陽(ちょうよう)9月9日菊の節句(現代では行事が薄い)

「奇数が重なる日(1・3・5・7・9)を特別な日とする」という陰陽思想が五節句の元になっています。

二十四節気との違い

二十四節気」は太陽の黄道上の位置で決まる24の区切り。農業・気候の指標として体系的です(二十四節気ガイド)。

雑節・五節句」は農耕の生活感覚・中国伝来の行事・仏教の影響などが混在した、より生活密着の区切りです。

両方を合わせて理解すると「なぜこの時期にこの行事をするのか」が見えてきます。


関連記事:二十四節気の基本ガイド月別暮らしの段取り1月月別暮らしの段取り9月

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この記事を書いた人

図解手帖編集部 編集部

暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。

よくある質問

土用は夏だけにあるのですか?
いいえ。土用は年に4回あります。春・夏・秋・冬の土用がそれぞれ存在し、各季節の終わりの約18日間が土用の期間です。「土用の丑の日にうなぎを食べる」慣習から夏の土用が有名ですが、他の季節にも土用はあります。
彼岸はいつ?どのくらいの期間ですか?
お彼岸は春分・秋分の日を中日(ちゅうにち)とした前後3日間ずつ、計7日間です。春彼岸は3月の春分を中心に、秋彼岸は9月の秋分を中心に訪れます。春分・秋分の日は毎年変わります(国立天文台が決定)。
節句と節気は同じですか?
違います。「節句」は1月7日・3月3日・5月5日・7月7日・9月9日の5つで、年中行事と結びついた特別な日のことです。一方「節気」は二十四節気の各区切り(立春・清明など24個)のことで、太陽の運行に基づく暦の分割です。

出典・参考情報

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