ハザードマップの見方と避難場所の確認
ハザードマップは役所でもらって満足するものではなく、自宅の場所を15分で確認するツールです。洪水・土砂・津波など災害種別ごとに色の意味と見るべきポイントを整理し、家族で共有できる避難計画の作り方を説明します。
ハザードマップは見たことがあっても、自宅の具体的なリスクを把握している人は少数派です。国土地理院のハザードマップポータルサイトを使えば、住所を入力するだけで15分ほどで自宅周辺のリスクと避難場所を確認できます。「見方がわからない」という人向けに、色の意味と実際の使い方を整理します。
ハザードマップポータルサイトの使い方
国土地理院が運営する「ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)は、全国の自治体データを一箇所で参照できます。
15分で確認できる手順
- サイトを開き、住所または地名で自宅を検索する
- 左メニューから確認したい災害種別を選ぶ(洪水・土砂災害・津波・高潮など)
- 自宅の場所が何色の区域に入っているか確認する
- 近くの避難場所・避難所を確認する(地図上のアイコンをクリックで詳細表示)
- スクリーンショットを撮り、家族と共有する
色の意味を知る:洪水ハザードマップの場合
洪水ハザードマップでは浸水想定深さに応じて色が変わります(自治体によって配色が異なる場合があります)。
| 浸水深 | 一般的な色 | 具体的な状況の目安 |
|---|---|---|
| 0.5m未満 | 黄色 | 床下浸水の可能性 |
| 0.5〜3m | オレンジ | 1階浸水・要避難 |
| 3〜5m | 赤 | 2階浸水・上階避難か早期脱出 |
| 5m以上 | 紫・濃赤 | 最上階でも危険な深さ |
重要:浸水深の想定は「計画規模」と「想定最大規模」の2つが表示される自治体が増えています。大雨を想定した「最大規模」の地図を確認することを内閣府・国土交通省は推奨しています。
土砂災害・津波リスクの確認
洪水と並行して確認すべき災害種別があります。
土砂災害:山・丘・急傾斜地の近くに住んでいる場合、「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」「特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定されていないか確認してください。レッドゾーンは土砂が到達する可能性と破壊力が高い区域です。
津波:沿岸部または河川沿いに住んでいる場合、津波浸水想定区域の確認が必要です。避難場所は高台か、内陸の高い建物になります。
マンション・集合住宅の考え方
マンション高層階に住んでいる場合、浸水リスクは地上階より低い一方、エレベーター停止・電気設備の浸水による機能停止に注意が必要です。地下駐車場・地下室のある建物は浸水リスクが高くなります。
洪水の場合は垂直避難(上の階に移動)が有効なケースもありますが、建物の立地・浸水深によっては外への避難が必要です。自宅マンションのハザードマップ上の位置と、管理組合が定める避難方針を組み合わせて確認しておきましょう。
家族で共有する避難計画の作り方
ハザードマップを確認したら以下を家族で話し合います(出典:内閣府防災情報)。
- 自宅から最寄りの避難場所までの経路を2ルート確認する
- 「どの警報・避難指示が出たら動くか」の判断基準を決める
- 家族が離れているときの集合場所を決める
- 避難場所の名称・住所をスマートフォンのメモに保存する
情報の正確性について:ハザードマップは定期的に更新されます。最新情報はハザードマップポータルサイトまたはお住まいの自治体にご確認ください。
ハザードマップ確認と合わせて、家族との連絡ルールを決めておくことも重要です。家族の災害連絡ルールの作り方も参考にしてください。
この記事を書いた人
図解手帖編集部 編集部
暮らしの実用情報を1枚図解+解説でお届けする編集部です。公式・一次情報を出典に、断定を避けた正確な情報発信を心がけています。
よくある質問
- ハザードマップはどこで見られますか?
- 国土地理院が運営する「ハザードマップポータルサイト」(disaportal.gsi.go.jp)に全国のデータが集約されています。住所を入力するだけで洪水・土砂・津波・高潮など複数の災害リスクを重ね合わせて確認できます。各自治体のウェブサイトでも配布しています。
- ハザードマップに色がついていない場所は安全ですか?
- 色がついていない(リスクの低い)区域でも、絶対に安全というわけではありません。地図に表現できないリスク(液状化・急傾斜など)もあります。またハザードマップは過去のデータや地形モデルに基づくため、想定を超える災害では変わることがあります。色なしの地域でも避難場所の確認は行ってください。
- 避難場所と避難所の違いは何ですか?
- 避難場所は緊急の危険から一時的に身を守る場所(広域避難場所など)、避難所は被災後に一定期間生活する施設(学校・公民館など)です。災害の種別によって指定されている施設が異なります。ハザードマップで確認する際は、災害種別ごとの指定を確認してください。
出典・参考情報
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